2016年2月6日土曜日
Pasta Integrale con Panna e Gorgonzola ゴルゴンゾーラソースのパスタ 全粒粉ペンネ
外皮や胚芽も一緒に丸ごと挽いた全粒粉小麦のパスタは滋味深い風味とざらっとした質感が特徴、クリーミーなソースとの相性は抜群です。
今年の冬は "四種のチーズのピッツァ クアトロフォルマッジ" に続いて "西洋梨のオーブン焼きゴルゴンゾーラと蜂蜜添え"と、ゴルゴンゾーラを使った料理を連発したところですが、チーズにも旬というものがありゴルゴンゾーラがいちばん美味しい季節も今月あたりまで。
となれば締めくくりはやはりパスタですよねぇ。
ゴルゴンゾーラはフランスのロックフォール、イギリスのスティルトンと並んで世界三大ブルーチーズのひとつ。
北イタリア最大の都市ミラノ近郊のゴルゴンゾーラという村が発祥で、ゴルゴンゾーラ村のストラッキーノチーズと呼ばれていたのがだんだん短くなって、いつしか村の名前がそのままチーズの名前として通用するようになったそうです。
でも、現在ゴルゴンゾーラはこの地では生産されておらず、主な産地はピエモンテ州のノヴァーラなどに移っています。
このあたりは米の産地としても有名なため、地元の特産品同士を使ったゴルゴンゾーラのリゾットはこの地自慢の郷土料理になっています。
チーズのリゾットもいいなぁ。
来冬あたりはパスタではなく、"やはりリゾットですよねぇ"とか言って締めくくってるかも。笑
さてパスタ料理では使うパスタが何なのか、つまりスパゲッティなのかリングイネなのか、乾燥パスタではなく手打ちのタリアテッレなのか、それともショートパスタなのかという楽しみもありますが、一般的にはソースが何かということの方が重要ですよね。
でも、今日の料理でソースに負けないほどの存在感を放っているのが、黒くて蕎麦みたいな色をした全粒粉のパスタ。
一般的なパスタが小麦の表皮、外皮、胚芽を除いて、胚乳だけを挽いた白い小麦粉から作られるのに対して、外皮や胚芽などのいわゆる不純物も一緒に挽いた茶褐色の全粒粉から作られます。
イタリアでは、以前は乾燥パスタ=胚乳を挽いた白い粉から作るものと法律で定義されていて、全粒粉で作ったパスタはパスタと名乗ることができなかったんですね。
現在それは改善されパスタ製品として流通もしていますが、じゃ全粒粉が今はパスタを選ぶ際の有力な選択肢のひとつになっているかというとそうでもなく、イタリア本国でも健康おたくやダイエッターなど一部に支持されているだけのちょっとマニアックな存在。
日本で麦飯や雑穀米みたいなご飯が家庭に普及しないのと同じです。
ヘルシーさをうたっていますが、蕎麦粉のような風味の全粒粉パスタはフレッシュなトマトやさっぱり味のソースとの相性がいまいち。
美味しく食べようと思うと高カロリーのソースと合わせることになり、結果としてヘルシーじゃなくなるところに矛盾を抱えてるのかも。笑
全粒粉パスタの主張の強い風味とぼそぼそした食感はクリームソースや脂っこいソースと合わせると本領を発揮します。
今日のゴルゴンゾーラソースも全粒粉パスタと相性ばっちり。
ゴルゴンゾーラのパスタには砕いた胡桃をトッピングするのがお約束、だから木の実のような風味の全粒粉パスタとも合うわけですね。
Ingredienti (per 2 persone)
全粒粉ペンネ | 250g | ||
ゴルゴンゾーラ | 100g | ||
生クリーム | 200ml | ||
バター | 20g | ||
パルミジャーノ | 適量 | ||
黒胡椒 | 適量 |
※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください
Preparazione
フライパンを弱火にかけてバターを溶かし、生クリームを加えます。ふつふつしてきたらゴルゴンゾーラを手でちぎりながら加え、木べらで潰しながらソース状にしていきます。
胡椒を少々加えてから一旦味を見ます。
チーズから塩気が出ますが足りないようなら少し塩も加えます。
全粒粉のショートパスタを表示時間より1分30秒短く茹でてフライパンに移し、ソースを吸わせながらマンテカーレします。
もう一度味をみて足りなければ塩で調整します。
皿に盛って胡椒を挽き、パルミジャーノを削りかければ出来上がり。
0 件のコメント:
コメントを投稿