2019年9月28日土曜日
Insalata di Moscato e Prociuto Crudo 生ハムとシャインマスカットのサラダ仕立て
甘いフルーツに塩気のある生ハムやオリーブオイルの風味を合わせた、いかにも秋のイタリアといった雰囲気の一皿です。
山梨県の南アルプス市から立派なシャインマスカットが届きました。
いわゆるふるさと納税制度を活用したものです。
フルーツの生産では東日本では山形県、福島県、長野県、山梨県など、西日本では岡山県、和歌山県などが有名ですが、とりわけ山梨といえばぶどうや甲州ワインの産地として知られる葡萄王国。
南アルプス市は名前のとおり南アルプス連峰を西に臨む盆地に位置し、ぶどうの生産では県内でも五本の指に入る一大産地。
シャインマスカットをはじめ、巨峰や甲斐路などが生産されています。
ふるさと納税の返礼品としてはお米やビールなども人気のようですが、どうせなら普段なかなか買わない高級なものがいいですよね。
年末に駆け込みで納税するという時期的なものもあり、以前はもっぱらお正月のご馳走向けにすき焼きやしゃぶしゃぶ用の和牛、カニ、イクラなどをお目当てにしていました。
しかし納税時期に関係なく返礼品の発送時期を指定することも可能で、牛肉ばかりじゃなくフルーツも食べたいねってことで、昨年末の納税で今年の夏に山形の佐藤錦（さくらんぼ）、秋にはシャインマスカットが届くようにしてみたわけです。
忘れた頃に嬉しい品ものが届くっていうのもいいもんですね。
ふるさと納税の返礼品は、ほとんどが自治体から委託された地元業者が取り扱う商品で、梱包から発送までそれらの業者が担当します。
郵便局のお取り寄せグルメなんかもそうですが、この手の事業で客からクレームなどが多いとその業者は入札から外される可能性があるため、届く品物の品質が非常に良いと評判なんですね。
南アルプス市から届いたシャインマスカットも大粒で立派な房が二房、合わせて1.2kgというお品が僅か1万円の納税で届きました。
ご存知のとおりふるさと納税制度は納税額のうち所得税に相当する分が確定申告で、住民税に相当する額が翌年の住民税から、寄付金控除額の上限まで控除されるため、納税した額は基本的に戻ってきます。
つまり実質ほぼ無料で返礼品がいただけるという嬉しい制度。
活用しない手はないですよねぇ。
さて、苺やトマトやとうもろこしなどのように、農業技術の進歩により昨今は酸味を抑え糖度をぐっと高めた野菜や果物がトレンド。
ぶどうの場合はそれに加え、大粒で皮が薄く皮ごと食べられて種がないことが人気の条件になっています。
シャインマスカットはこれらの条件をすべて満たす高級品種。
その糖度は驚きの18度から22度にも達するそうです。
イチゴの13度、桃の15度と比べてもいかに甘いかよくわかりますね。
食味だけでなく見た目も宝石の翡翠やエメラルドのような緑が美しく、売り場でもひときわ目を引くシャインマスカット。
フルーツとしてそのまま食べるのはもちろんですが、たくさんあるならケーキなどのスィーツや料理に使ったりもしたいですよね。
イタリアではメロンや無花果に生ハムやフレッシュチーズを合わせたり肉や魚料理のソースにオレンジなどの柑橘類を使ったりと、フルーツを料理に使うケースが多々あります。
フルーツの甘さと生ハムなどの塩気、バターやオリーブオイルの脂分にミルキーなフレッシュチーズの風味とコクが意外と合うんですよね。
近年、日本で流行した桃の冷製カペッリーニや桃モッツァレッラなどはおそらく日本で考案された和製イタリアンですが、着眼点は同じです。
ぶどうの場合、例えば豚肉のソテーにぶどうのソースを添えたりしても美味しいんですが、そのまま食べるのがいちばん美味しく、かつ高価なシャインマスカットでそれをやるのはちょっともったいない。笑
そこで、生のフルーツを食べるのに近い感覚でサラダ仕立てにするのがおすすめです。
ぶどうが丸い粒なので形を合わせてミニトマトやボッコンチーニという小粒のモッツァレッラとバジリコでカプレーゼ風にしてもお洒落。
切って盛るだけなので簡単だし、なにより見た目が華やかになります。
ホームパーティーやちょっと特別な日の一品にいかがですか。
Ingredienti (per 2 persone)
| シャインマスカット | 120g | ||
| 生ハム | 50g | ||
| モッツァレッラ | 100g | ||
| ルッコラセルバティカ | 適量 | ||
| ベビーリーフ | 適量 | ||
| オリーブオイル | 適量 | ||
| 岩塩 | 適量 | ||
| 黒胡椒 | 適量 |
※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください
Preparazione
シャインマスカットを水でさっと洗って水気を切り、よく切れる包丁で枝の付け根部分を切り落として縦半分にカットします。葉野菜も水で洗って水気を切っておきます。
生ハムは一枚が大きければ半分にカットします。
皿に野菜とマスカットを適当に盛りつけます。
くるっと巻いた生ハムを間に差し込むように盛りつけます。
モッツァレッラは手で小さくちぎって適当に散らします。
ラップをして冷蔵庫で冷やしておきます。
食べる直前に岩塩と黒胡椒を挽きかけます。
オリーブオイルを満遍なくまわしかければ出来上がり。
関連記事 - フルーツを使ったイタリア料理
0 件のコメント:
コメントを投稿