2016年9月10日土曜日

Pasta con Crema di Melanzane e Basilico 秋茄子とバジリコのパスタ クリームソース

素揚げした茄子とかりかりに炒ったハムをバターやチーズと生クリームでソースに仕立てた、秋茄子とバジリコのクリームソースのパスタ。
クリームソースに茄子やバジリコというのはやや意外感もありますが、残暑と秋が交互にやってくるこの時期らしい一皿に仕上がりました。

9月に入ったとはいえまだまだ暑い日が続きますね。
さすがに朝晩は多少涼しく感じるようになりましたが、台風の接近などで湿度の高い日も多く蒸し暑い日が続いています。
地球温暖化の影響で今やすっかり定着したクールビズは、夏は上着なしノーネクタイで通勤するというものですが、夏の間のほんの一瞬の時期だけかと思いきや5月から10月の6ヶ月間というのが一般的。
なんと一年の半分はクールビズで過ごしてるんですねぇ。
これに追い打ちをかけたのが東日本大震災による福島第一原発の事故。
これを機に国内のすべての原発が運転を停止して節電を余儀なくされ、暑さがピークとなる期間はスーパークールビズを導入してポロシャツやスニーカーでの通勤を可としている企業も多いかと思います。
このスーパークールビズの期間が通常 7月から9月まで。
気象庁は9月から11月までを秋と定めているのにですよ。笑
日本はいつからこんな亜熱帯気候になっちゃったんでしょうか。

さて、どれだけ暑くても 9月ともなればヒガンバナが深紅の花をつけ、鮭は産卵のために生まれ故郷の川を目指し、田んぼの稲は穂を黄金色に染めて頭を垂れるようになります。
そして9月は秋茄子が美味しい季節でもあります。
奈良時代に日本に伝わったとされるナスはインド原産の夏野菜。
蒸し暑い日本の気候風土によく合い食味も日本人好みだったことから、古くから食用の野菜として栽培され親しまれてきました。
夏野菜だけに夏に収穫されたものは水分が多くみずみずしいんですが、果肉が締まって味が濃い秋茄子も風情がありますよね。
秋茄子の秋とは旧暦のことで現在なら8月中旬から9月頃まで。
実や枝葉が混み合って実つきが悪くなるお盆の頃に、ばっさり剪定して風通しを良くしてもう一度実をつけさせたものが秋茄子です。
お茶でいえば新茶を摘んだあとの二番茶みたいなもので、種がないなど夏茄子とはかなりはっきりと違いがあります。

そんな秋茄子を使ったスペシャリテが、夏から秋への季節の変わり目に味わう今シーズン最初のクリームソースのパスタ。
バジリコのスパイシーな香りがアクセントになり、こてこての秋冬仕様ではない夏の名残りを感じさせてくれる一皿に仕上がりました。

Ingredienti (per 2 persone)

スパゲッティ250g
ナス大2本
サラダ油(素揚げ用)適量
にんにくごく少量
ハム60g
オリーブオイル大さじ3
バター40g
生クリーム200ml
ローリエ1枚
バジリコ20枚
パルミジャーノ適量
塩胡椒適量
パスタの茹で汁レードル2杯

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください
※パスタの茹で汁もソースの材料に記載するようにしました

Preparazione

ナスは半量を楕円形の斜め輪切りにして、もう半量は皮を剥いて適当にざく切りにしてしばらく水にさらし、キッチンペーパーで水気を拭いてサラダ油などでかりっと素揚げしておきます。

フライパンにオリーブオイルをしき、にんにくのみじん切りと素揚げにしたざく切りのナスを加えて弱火で炒め煮にします。
軟らかく煮崩れたら一旦容器に取り出してブレンダーで攪拌しピュレ状にします。

フライパンは洗ってから再度弱火にかけ、ごく少量のオリーブオイルをしいてハムをかりかりに炒めます。
バターを置き入れて溶かし、素揚げした楕円形のナス、ナスのピュレ、生クリーム、ローリエを加えて少々煮込みます。
隣で深鍋に湯を沸かしてパスタを茹で始め、ある程度のグルテンが湯に溶け出た頃合いの茹で汁をフライパンに加えてソースをのばし、塩胡椒で味を調整します。
熱に弱く香りが飛びやすいバジリコを手でちぎってここで加え、削ったパルミジャーノをひと掴みほど加えてよく混ぜます。

パスタは表示より硬めに茹で上げてフライパンに移し、ソースを吸わせながら煮含めてアルデンテになるようにします。
皿に盛って黒胡椒を挽き、削ったパルミジャーノを散らしてバジリコの葉を飾れば出来上がり。

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