2013年8月2日金曜日

Pasta alla Checca フレッシュトマトとバジリコの冷製パスタ

ローマの夏の風物詩、パスタ アッラ ケッカ。
フレッシュトマトとレモンのさわやかな酸味とバジリコのスパイシーな香りが暑い時期にぴったりの冷製パスタ。
フェンネルシードをひとつまみ加えれば、本場ローマの夏の香り漂う一品になります。

さて、冷製といっても本場ではきんきんに冷たくすることはなく、茹でたてのパスタを冷たいソースと和えた生ぬるいパスタなんです。笑
イタリアではパスタを冷たくして食べる習慣がそもそもないんですよね。

それもそのはず、自国の料理に誇りとこだわりがあるイタリア人にとって、パスタ料理とはパスタとソースを和えただけで終わりではなく、さらに火を入れながら(もしくは余熱で)ソースの旨味を麺に吸わせて一体化させて完結する料理。
茹で上がったパスタを冷水で冷やしてからソースと和えても、それはパスタとソースを混ぜただけのばらばらの状態というわけです。

さて、日本では麺類は温かいか冷たいかの両極端が好まれるので、生ぬるいパスタというのはウケがよくないですよねぇ。
ここはやはり冷たい冷製パスタに仕上げたいところです。

そこで、茹で上がったパスタは熱いうちにボウルでソースと和えて余熱調理し、ソースの旨味をしっかりとパスタに吸わせてからボウルごと冷蔵庫で冷やしてマリネにしてしまいます。
使うパスタも、定番のカッペリーニのようなロングパスタではのびて柔らかくなってしまうので、時間が経ってものびにくいペンネなどのショートパスタを使います。

作り始めてから提供するまで時間がかかりますが、茹でたてのパスタを水にさらしてしまうより全然美味しくできますので、是非ともこの夏お試しを。

Preparazione

トマトは沸騰した湯に10秒ほどくぐらせてから冷水にとり、湯剥きして角切りにします。

にんにく、アンチョビ、イタリアンパセリはみじん切りにし、バジリコの葉は手でちぎって、角切りのトマト、オリーブオイル、レモン汁、塩胡椒、ドライオレガノ、フェンネルシードと一緒にボウルでよく混ぜ合わせて冷蔵庫で冷やしておきます。

パスタは表示時間通りにしっかり茹で上げ、湯をよくきってから熱いうちにボウルのケッカソースと合わせ、しっかりとマンテカーレします。
粗熱を十分とってからラップして、冷蔵庫で1時間ほど冷やします。

パスタが冷たく冷えたら皿に盛って、バジリコの葉を飾りエキストラヴァージンを回しかければ出来上がり。

Ingredienti (per 4 persone)

ペンネリガーテ500g
トマト中4個
にんにく2片
アンチョビ2尾
バジリコ20枚
オレガノ(ドライ)小さじ1
イタリアンパセリ8枝
フェンネルシード小さじ1/2
レモン2個
オリーブオイル適量
塩・胡椒適量

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

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2 件のコメント:

  1. あべべさん
    フレッシュトマトとバジリコの冷製パスタ
    素適な冷製パスタ
    バジルとオレガノの香りが
    飛んで来ました
    素晴らしいレシピ
    有り難うございます

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    1. りゅうじさん、ありがとうございます。
      冷製ならにんにくは控えめ、ハーブや香辛料は強めに利かせて味にメリハリをつけています。
      香りが届いて嬉しいです。

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