2014年3月2日日曜日

Pasta con Spinaci e Uova ほうれん草と卵のパスタ

ほうれん草と玉ねぎをくたくたに煮て生卵とチーズでとろりと和えた、いかにも田舎っぽい農家風のパスタ料理。
日本の食べものに例えるならお粥かおじやといったところで、胃に優しい味なので家族が風邪をひいているときに作る家庭料理の定番でもあります。
イタリアでは風邪のときもパスタを食べるんですねぇ。

事前にとっておいたブロードで煮るということもなく、水だけで煮て野菜の旨味を抽出しています。
銀座ラ ベットラのオーナー落合シェフの考え方も確かこんな感じ。
野菜の出汁に生卵とチーズの風味が優しく絡まって、まさにイタリア版お粥といった風情です。

さて、当然パスタの茹で加減はやや柔らかめで、しかもスパゲッティなどのロングパスタをポキポキ折って、野菜を煮ているフライパンで一緒に茹でてしまうという荒業です。
ちょっと驚きの調理法ではありますが、パスタから溶け出したグルテンがいい感じにソースを乳化してくれるし、小麦の香りが楽しめるというメリットもあります。

実際、香り高い小麦を使った高級パスタなどをこんなふうに茹でて、小麦本来の味を楽しむというパスタ料理もあります。

Ingredienti (per 4 persone)

スパゲッティ500g
ほうれん草1束
玉ねぎ大1個
にんにく1片
3個
オリーブオイル適量
塩・胡椒適量
パルミジャーノ20g

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

玉ねぎは縦にスライスし、にんにくは粗みじん切り、ほうれん草は洗って根を切り落としてから3等分に切っておきます。
パルミジャーノは削っておきます。
卵はボウルに割り入れてよく撹拌したら、削ったパルミジャーノと塩胡椒を加えてよく混ぜておきます。

大きめのフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で加熱し、にんにくの香りが出てきたら玉ねぎを加え、しんなりしてきたらほうれん草も加えて炒めます。
一旦、塩胡椒で下味程度に味付けしておきます。

フライパンに熱湯を加え、沸騰してきたらスパゲッティを3等分ぐらいにぽきぽき折って入れて野菜と一緒に茹でていきます。
パスタはやや柔らかめにしたいので、表示通りの茹で時間までしっかりと茹で、茹で上がる頃に多少汁気がある状態になるよう水分量を見て、水分が少なくなるようなら熱湯を足します。

パスタがしっかり茹で上がったら火を止め、ボウルの中身をフライパンに流し入れて手早くマンテカーレします。
卵がカルボナーラのように半熟のソースになります。
味を見て足りないようなら塩胡椒で味を調整します。

皿に盛ったらエキストラヴァージンをまわしかけ、黒胡椒を挽いてパルミジャーノを散らせば出来上がり。

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2 件のコメント:

  1. あべべさん
    ほうれん草と卵のパスタ
    美味しそうです
    丁寧なレシピ
    嬉しいです
    有難うございます

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    1. りゅうじさん、いつもありがとうございます。
      風邪のときのお粥代わりの柔らかパスタレシピです。
      優しい味に癒されます。

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