2014年8月16日土曜日

Gnocchi di Patate al Burro e Salvia バターとセージのニョッキ ブッロ エ サルビア

じゃがいもとセモリナ粉のニョッキにセージ風味のバターソースを絡めた、ちょっとフレンチの香り漂うブッロ エ サルビア。
フランスと国境を接するピエモンテ地方ならではの、あちらの"濃厚ソースの食文化"が融合した、シンプルながらも洗練された雰囲気の一品です。

ピエモンテは直訳すると"山の麓"、その名の通りアルプス山脈の麓に広がるイタリア北西部の州。
州都トリノでは2006年冬季オリンピックが開催され、浅田真央が年齢制限で出場できなかった代わりに荒川静香の金メダルが記憶に新しいですね。

イタリア統一前は、ピエモンテ州とプロヴァンス地方などフランス南東部、スイスのジュネーヴあたりの地域は同じ領主が治めるひとつの王国でした。
そのため地理的にも歴史的にも、ピエモンテの郷土料理はかなりフランスの影響を受けています。
フランス料理といえば盛り付けがお洒落で上品というイメージがある一方でバターや生クリームをたっぷり使った高カロリーで濃厚なソースが特徴。
素材本来の味よりもソースの味がするため、肉料理や冷凍食材ならまだしも新鮮な魚介や繊細な味の季節の食材などをフレンチでいただくのは正直?ですが、合わせるソースで味の変化を楽しむパスタのような料理のソースには向いてるかも。

さて、バターとセージのソースはシンプルだけど相性抜群の黄金の組合せ。
パスタだけではなく、バターとセージのソースを絡めた豚肉のソテーなどは家庭料理でも定番中の定番です。
セージはイタリア語で"Salvia"、夏から秋にかけて赤い花を咲かせる観賞用の園芸品種サルビアと同じ仲間で、清涼感のある渋い香りが特徴。
バジリコ、ローズマリーと並んで、イタリア料理では三大ハーブのひとつと言われるほど、あちらでは利用頻度の高いハーブです。
日本ではいまいちマイナーな感じですが、豆類や肉の煮込み、肉のローストなどに使うと美味しいので、ベランダに一鉢置いてみてはいかが。

たっぷりのバターとセージの芳醇な香りのソースがもっちりしたニョッキに絡む、シンプルで上品なフレンチ風のパスタ料理ブッロ エ サルビア。
ベランダに置いた鉢の生のセージの葉で、是非一度お試しください。

Ingredienti (per 4 persone)

じゃがいものニョッキ700g
バター80g
セージ10枚
パルミジャーノ30g
塩・胡椒適量

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

1%の塩を加えた水を鍋に準備して湯を沸かしながら、フライパンにバターとセージの葉を入れて弱火にかけます。

鍋の湯が沸騰したらニョッキを投入します。
数分で浮いてくるので、その前にフライパンのバターがふつふつと泡立ってきたところに茹で汁をレードル2杯分加え、フライパンを小刻みに揺すってソースを乳化させます。
ニョッキは浮いてきたものからすくってフライパンに移し、とろりと乳化したソースをニョッキに吸わせるようにマンテカーレします。

火を止めてから、削ったパルミジャーノを加えてよく混ぜ合わせ、味を見て足りなければ塩を加えて調整し、胡椒を挽きます。
皿に盛ってセージの葉を飾りに添え、もう一度パルミジャーノを削りかければ出来上がり。

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2 件のコメント:

  1. あべべさん
    バターとセージのニョッキ ブッロ エ サルビア
    素晴らしいニョッキ
    おいしうです
    丁寧なrecipe
    嬉しいです
    いつも
    有難うございます

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    1. りゅうじさん、バターとセージは相性がいいですね。
      フレンチの香り漂う美味しいパスタができました。
      いつもありがとうございます。

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