2015年3月7日土曜日

Insalata Mimosa カリフラワーのミモザサラダ

茹でたカリフラワーと菜の花をアンチョビ風味のヴィネガーで和えて、ふわふわした黄色い花のような卵黄を散らしたミモザサラダ。
カリフラワーの清楚な白にミモザの黄色が映える春らしい一品です。

日本の暦では節分の日で冬が終わり、翌日の立春から立夏の前日までの期間が春とされています。
2月は寒いけど、3月に入ってようやく春らしくなってきましたね。
春の行事といえば雛まつり=桃の節句に桜のお花見などがありますが、どちらもイメージするのはピンク色。
日本人が春を感じる色ってやはりピンク色ですよねぇ。

四季のある国々では、春が待ち遠しいという思いは万国共通です。
寒くてどんよりと暗い冬はいつしかこじ開けられて、ぱっと明るい色の花が満開になる光景が人々に春の訪れを印象づけてくれます。
ヨーロッパでは春の到来を告げる花はミモザ。
あちらでは春の色はピンクではなく黄色なんですねぇ。

3月8日は国連が定める国際女性デー、イタリアでは Festa della Donna と呼ばれる祝日で、男性から女性にミモザの花を贈る日でもあります。
イタリアではこの時期はミモザにちなんだ料理でお祝いをします。
よく知られているのはトルタミモザですが、ケーキ以外では裏ごしした茹で卵の黄身をミモザの花に見立てた料理が作られます。
サラダやパスタやピッツァなど、とにかく卵の黄身を散らせばなんでもミモザ風の料理になります。笑

ミモザサラダの場合、よく使われるのがカリフラワー。
カリフラワーは冬の食材ですが、そこに春の象徴ミモザを散らすことで季節の移ろいを表現し、春の訪れを祝います。
カリフラワーとアンチョビはナポリの郷土料理リンフォルツォサラダを思わせる組合せで、イタリア料理らしさもしっかり。
シンプルだけどいろいろな意味が込められた春のサラダです。


Ingredienti (per 4 persone)

カリフラワー1株
菜の花1/2束
2個
にんにく1/2片
アンチョビ2尾
ワインヴィネガー大さじ2
オリーブオイル大さじ3
塩胡椒適量
大さじ1

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

カリフラワーは周りの葉や根元の茎を切り落として水で洗います。
にんにくはすりおろし、アンチョビはスプーンの背で潰してペースト状にします。

カリフラワーがすっぽりひたるサイズの深い鍋に水をはって、2%の塩と酢を加えて沸かします。
沸騰したらカリフラワーをそっと入れて、3分ほど茹でたら取り出して粗熱をとり、小房に分けます。
同じ鍋で菜の花を1分茹でてからすぐ冷水で冷まし、キッチンペーパーでよく水気をふきとっておきます。

小さめの鍋に湯を沸かして卵を茹でます。
固茹でにしたいので14分ほどしっかり茹でてから冷水にとって冷まし、殻を剥いて白身と黄身に分けて白身を粗みじん切りにします。

ボウルにアンチョビ、にんにく、ヴィネガー、オリーブオイル、塩胡椒を加えて撹拌し、ドレッシングを作ります。
ドレッシングのボウルにカリフラワー、菜の花を加えてよく和えます。
皿に盛り付けて茹で卵の白身を散らします。
ザルなどを使って黄身を裏濾ししながら散らしかければ出来上がり。

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