2019年10月20日日曜日
Salsiccia con Purea di Fave Secche 生ソーセージのグリル 乾燥そら豆のピュレ添え
メイン料理というイメージがあまりないソーセージですが、食べ応えのある大きな生ソーセージはイタリアでは立派なセコンドピアットです。
ソーセージって大人も子どもも大好きですよね。
子どもが好きなのはなんとなくわかるんですが、大人でもソーセージを目の前にすると不思議と心躍るものが(とくに男子は)あります。
わりと味がしっかりあるのでビールのつまみに、小腹がすいたときにはおやつの代わりにコッペパンにはさんでホットドッグにして食べたり、細かく刻めば炒飯の具にもできるし、おでんに入れてもいい出汁がでて美味しいんですよねぇ。
でも、ソーセージと聞いて真っ先にイメージするのは、やっぱり朝食やお弁当のおかずじゃないですか。
アメリカンスタイルの朝食バイキングなどでは、スクランブルエッグやベーコンの隣に必ずと言っていいほどソーセージも置いてあります。
家庭でも忙しい朝の定番、フライパンでころころソーセージを焼いてる隣に卵を割り入れれば目玉焼きも一緒に作れて一石二鳥。
朝食はパン派とご飯派いろいろですが、パンにもご飯にも合うところが便利ですよね。
サイズも手頃だし使い勝手がいいのと冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもぴったりです。
そんな愛されキャラのソーセージですが日本ではシャウエッセンなどに代表されるドイツ風のウインナーソーセージがスタンダード。
ドイツ風なのにウインナー(ウイーン風)ってのも変な感じですが笑。
日本にはこのほかにもタコさんウインナーでおなじみの赤ウインナーや魚肉ソーセージ、皮なしウインナーなんてのもありましたが、いずれも今はあまり見かけなくなりました。
今やソーセージといえば圧倒的にドイツ風なんです。
その流れを作ったのが先にも書いた日本ハムのシャウエッセン。
発売開始は今から30年ぐらい前のことです。
本場ドイツ風のソーセージなんてパブやビアホールのようなハイカラなお店で供されるもので、ごく普通の家庭の食卓にのぼるなんて想像すらできなかった時代に、シャウエッセンは華々しくデビューしました。
発売にあたり、従来のようにフライパンで焼くのではなく、ボイルして粒マスタードをつけて食べるという新しい食べ方も提案されました。
これがまた本場っぽいし斬新で美味しかったんですよね。
ボイルしたシャウエッセンを噛んだたときの、ポキっとかパリっという食欲をそそる音がキャッチコピーになった、美味なるものには音があるという名作CMも制作されました。
シャウエッセンのあまりの売れ行きに他社も追随、アルトバイエルンや薫香といった類似の商品が次々と発売されましたが、シャウエッセンの牙城は現在も揺るぎないものとなっています。
一方、イタリアでソーセージといえば肉々しくて脂が多くジューシーな生ソーセージが主流。
イタリア語でサルシッチャと呼ばれています。
食べ方は茹でてボッリートに、骨付き豚肉などと一緒にトマトソースで煮込む、いんげん豆やレンズ豆と一緒にブロードで煮るのも定番だし、皮から中身を取り出してほぐしてパスタソースにしたりもします。
サイズも立派でこてこてでジューシーな生ソーセージは、イタリアでは立派にメイン料理をはる食材です。
今日は人気のグリルパンで炙ったグリル。
そのまま皿に乗せるだけでは味気ないので、南イタリアはプーリア風にそら豆のピュレを添えてみました。
プーリア地方では乾燥そら豆のピュレはソテーしたチコーリアに添えてオリーブオイルをまわしかけて食べるのが定番中の定番ですが、魚介や肉料理に添えたりしても美味しいんですよ。
Ingredienti (per 2 persone)
生ソーセージ | 4本 | ||
乾燥そら豆(イタリア産) | 200g | ||
にんにく | 1片 | ||
玉ねぎ | 1/2個 | ||
じゃがいも | 中1個 | ||
オリーブオイル | 適量 | ||
塩 | 適量 | ||
黒胡椒 | 適量 | ||
プレッツェーモロ | 5枝 |
※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください
Preparazione
まずはそら豆のピュレを作ります。イタリア産(プーリア州など)乾燥そら豆を洗い、ボウルにたっぷりの水を張って一晩浸しておきます。
豆が皮つきの場合は、豆がふやけてから皮を取り除いておきます。
にんにく、玉ねぎ、じゃがいもは皮を剥いてざく切りにしておきます。
鍋に玉ねぎ、じゃがいも、にんにく、塩ひとつまみ、そら豆と戻し汁をひたひたになる程度に注ぎ、弱火でじっくりと煮ていきます。
野菜が煮崩れて豆が軟らかくなってきたらボウルに移し、茹で汁も少し足してハンドブレンダーで攪拌し、途中でオリーブオイルを少量加えて乳化させピュレ状にしていきます。
味を見て塩で調整すればそら豆のピュレは出来上がり。
生ソーセージは焼く30分以上前に冷蔵庫から出しておきます。
グリルパンをよく熱して生ソーセージを焼きます。
平皿の中央にそら豆のピュレを敷きます。
グリルした生ソーセージを乗せオリーブオイルをひとまわしします。
黒胡椒を挽きプレッツェーモロ(イタリアンパセリ)の粗みじん切りを散らせば出来上がり。
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