2019年10月13日日曜日

Spaghetti al Pomodoro con Mozzare ちぎりモッツァレッラとトマトソースのスパゲッティ

アルデンテッシモに茹でたぷりぷりのスパゲットーニにトマトソースを絡め、ちぎりモッツァレッラとベランダで摘んだルッコラをあしらったちょっと秋色のパスタ。
あるものでいつも通り作る普段着のようなパスタですが結局こんなのがいちばん美味しい、チーズが熱で少しとろけてきたら食べ頃です。

イタリアンでパスタでも食べようかってなったとして、目移りするほどたくさんの選択肢がメニューにあったりするとなかなか決められなくて困ったなんてことないですか。
カジュアルな店ならメニューも写真付きだったりして選びやすいですがそれでも数が多いとなかなか決められないですよね。笑
そんなときは1,000円以下とかまず値段で絞り込む感じでしょうか。
少しだけ選択肢が狭まりましたね。
あとはその日の気分で例えば魚介系か肉系か、野菜系とかでしょうか。
それだとメイン料理のカテゴリみたいですよね。

パスタの場合はそういう絞り込み方ではなくて、ベースとなるソースのタイプがトマトソースなのかオイルソースなのかクリームソースなのかを決めることが多いと思います。
メニューにもそんな風に分かれて載ってたりしますよね。
このなかでいちばん人気のあるのはやはりトマトソースでしょうか。
適度に煮詰まったソースがパスタに絡んで美味しいですよねぇ。
ただ、全体がトマトの味に染まってしまうため具材の繊細な味や旨みが埋没し、何を頼んでも似たような味になってしまいます。
具材を味わいたいなら、さっぱり派ならオイルソース、こってり派ならクリームソースといったチョイスにする方がいいかもしれません。

具沢山好きの日本人にとって、具が何かというのはわりと重要な要素。
先にも書いたようなソースから選ぶのではなく、今日は海老が食べたいから海老のパスタにしよう、なんて絞り込み方もありです。
メニューを見ても、なんちゃらとなんちゃらのなんとかソースみたいに二種類の具材が入るのがなんとなくスタンダード。
まぁ、お店の場合はある程度の値段をいただいて提供するわけなので、価格に見合った具材がそれなりに入ってる必要がありますし、二種類の具材が入れば見栄えもよく、相性のいい具材どうしならそうすることの必然性もお客様にアピールできます。
ただ、イタリアではパスタは具材を味わうというよりソースそのものやパスタとソースの取り合わせを楽しむもので、具が入らないソースだけのパスタも結構あります。
とくにトマトソースの場合はその傾向が強く、パスタアルポモドーロは文字通りトマトソースだけか、もしくはソースの風味づけにバジリコの葉を加えただけの、ごまかしがきかない直球一本勝負。
ちゃんとしっかりソースを作ることが何より大事になります。

とはいえ、日本人ですので笑、トマトソースにはどんな具材が合うのか知っておいて損はないと思います。
トマトと相性抜群なのはなんといっても茄子。
あとはバジリコやオレガノなど香草類とも好相性だしモッツァレッラやリコッタといったフレッシュチーズともよく合います。
タコやイカなどの甲殻類やムール貝なども相性がいいと思います。
ただし魚介がみんなそうかというと、例えばイワシのような青背の魚はトマトと合わせるのが定番のようなイメージもあって、このブログでもイワシのアンコーナ風トマト煮込みや、マリネのラヴィゴットソースイワシのマリナーラソースなどを作ってきましたが、実際は人によって好みがかなり分かれるところかと思います。
魚介特有のくせや生臭さの波長が、トマトと消し合って旨みだけになるパターンと波長が合って増幅されるパターンがあるみたいです。
あとは、アサリが具材のヴォンゴレも普通のオイルソースのビアンコとトマトソースのロッソがありますが、一般的なのはビアンコ。
本場イタリアではロッソはまったく人気がありません。

さて、いつも通りちゃんと作ったトマトソースならソースだけで十分に美味しいんですが、今日は具というよりトッピング的な感じで、ちぎりモッツァレッラとベランダで摘んだルッコラセルバティカをプラス。
どっちも具材としてソースに混ぜ込んでしまうのはちょっと違うので、パスタを皿に盛ってから仕上げにトッピングします。
もちろんモッツァレッラもルッコラもトマトとは相性抜群。
ちぎりモッツァレッラが熱で少しとろけてきたら食べ頃です。

Ingredienti (per 2 persone)

スパゲッティ(2.2mm)220g
ホールトマト1缶
にんにく1片
オリーブオイル適量
ルッコラセルバティカ適量
モッツァレッラ100g
唐辛子1/2本
塩漬けケイパー数粒
適量
黒胡椒適量

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

ホールトマトはザルで漉して種や皮を取り除いておきます。
にんにくは包丁の腹で潰し、塩蔵ケイパーはぬるま湯につけて塩抜きし細かく刻み、唐辛子は種を取り除きます。

フライパンを弱火にかけてにんにくと唐辛子を置き入れます。
香りが出たらにんにくと唐辛子は取り除き、ホールトマトとケイパーを加えしばらく煮込みます。

パスタを茹で始めます、太いので15分ぐらいかかります。
茹で汁をレードル2杯ソースに足します。
少し緩いかなぐらいの状態で塩胡椒で味を調整します。
硬めに茹で上げたスパゲッティをフライパンに移して、中火でソースの旨みをパスタに吸わせるようにマンテカーレしていきます。
もう一度味見をして塩で調整し火を止めます。

皿に盛ったらモッツァレッラを手でちぎって適当に散らし、ルッコラをこんもり乗せます。
黒胡椒を挽き、バージンオイルをまわしかければ出来上がり。

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