2014年9月21日日曜日

Insalata di Spinaci Freschi con Parmigiano ほうれん草とパルミジャーノのサラダ

生食用のサラダほうれん草に削ったパルミジャーノと松の実を散らしただけのシンプルなサラダ。
仕上げにパルミジャーノと相性のよいバルサミコを垂らせば、ちょっと秋を感じる、前菜としても通用する一品になります。

独特のえぐみが特徴のホウレンソウは脂肪分などと相性がよく、油炒めや、豚肉、卵、乳製品などと一緒に料理されることが多い野菜。
ベーコンとのソテーや、豚しゃぶのお供などで美味しいですよねぇ。
えぐみのもとはシュウ酸という栄養素。
サラダほうれん草はこのシュウ酸の含有量を少なくした生食向きの品種で、かりかりベーコンのほか胡桃や松の実などのナッツ類、パルミジャーノなどのチーズ、茹で卵や温泉卵などを添えたサラダにしていただくのが定番。
ほうれん草だけにオリーブとも相性いいかも。笑

ところで、フランス料理などの西洋料理では、ホウレンソウを使った料理はフローレンス風=フィレンツェ風と呼ばれますよね。
16世紀にフィレンツェの名門メディチ家のカトリーヌお嬢様がフランス王家に嫁いだ際、帯同していった大勢の専用コック達にほうれん草の入った料理をよく作らせていたからだそうです。
今でこそ世界に名だたるフランス料理ですが、もともとこの縁組がきっかけでルネサンス期に栄華をきわめていたフィレンツェの伝統料理や宮廷料理、テーブルマナーなどが持ちこまれ発展したものです。

さて、サラダにはドレッシングなどを添えず、卓上のオイルやヴィネガー、塩胡椒で各自が味付けするのがあちらのスタイルですが、今日はすりおろした少量のにんにくとバルサミコ酢の小瓶も一緒に添えます。
岩塩と黒胡椒をミルでがりがりと挽いて、にんにくとエキストラヴァージンオイルを小皿で溶いたものをまわしかけます。
仕上げにバルサミコ酢をたらりと垂らせば、シンプルなイタリアンサラダの出来上がり。
ほうれん草のえぐみとパルミジャーノにバルサミコがよく合います。

Ingredienti (per 2 persone)

サラダほうれん草1束
パルミジャーノ適量
にんにく1/4片
松の実大さじ2
オリーブオイル適量
バルサミコ酢適量
岩塩・胡椒適量

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

サラダほうれん草は3等分に切り、洗ってからよく水気をきっておきます。
にんにくはすりおろして小皿にとり、松の実はフライパンで軽く炒っておきます。

水気をきったほうれん草をこんもりと皿に盛って松の実を散らします。
パルミジャーノを皿の上で削りかけますが、できれば2通りの削り方で。
パウダー状にすりおろしてサラダにコクと香りを加え、さらに板状に削ったものは見た目の印象が良くなり硬質チーズの食感も楽しめます。
4面のチーズおろし器がなければ、ピーラーとおろし金でもできます。

にんにくの乗った小皿とバルサミコの小瓶とともにテーブルへ。
サラダの上に岩塩と黒胡椒を挽き、にんにくとエキストラヴァージンオイルを小皿で溶いてまわしかけ、バルサミコを垂らしていただきます。

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2 件のコメント:

  1. あべべさん
    ほうれん草とパルミジャーノのサラダ
    素晴らしいサラダ料理
    オシャレで素敵です
    丁寧なrecipe
    有難うございます

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