2016年1月23日土曜日
Mozzarella in Carrozza ハムとチーズのモッツァレッラ イン カロッツァ
カジュアルなトラットリアで前菜として、家庭では小腹がすいたときの軽食やおやつなどにもぴったりの一品です。
イタリア料理には洒落たセンスの名前の料理が多いですよね。
このモッツァレッラ イン カロッツァもそのひとつ。
"Carrozza"=カロッツァとは馬車という意味なので、直訳すると馬車に乗ったモッツァレッラというなかなか粋なネーミング。
名前の由来については例によって後から考えたような話が諸説あって、モッツァレッラをわざわざ調理してリッチにするところが裕福な階級の乗物だった馬車を連想するからとか、モッツァレッラが糸を引くところが馬車の手綱のようだとか。笑
でも四角いパンにチーズを乗っけると馬車の形に見えなくもないので、もともとはパンではさんでサンドするのではなく、上に乗っけただけのオープンサンドだったのかもしれません。
モッツァレッラが主役とくればもちろんカンパーニャ発祥の料理。
ちょっとジャンクでストリートフードっぽいんですが、有名な郷土料理でもあるため、ナポリ料理を出すレストランなら大概メニューの前菜のところに載っているという果報者です。
レシピは例によってバリエーション豊富です。
イタリア料理ではめずらしく四角い食パンを使い、丸く型抜きしたり、対角線に沿って三角形にカットしたりと形状もいろいろ。
中身の具はモッツァレッラだけのものや、アンチョビを調味料代わりに加えたものも定番、今日はハムとチーズのブリトーが大好きな誰かさんのためにハム入りのバージョンです。
具をサンドしたら全体に小麦粉をまぶして、フレンチトーストみたいに牛乳と卵にひたして油で揚げます。
パンなのに揚げるときにまたパン粉をつけるレシピもあり、カレーパンによくある揚げパン風のさくさくした食感になります。
パン粉をつけない場合はフレンチトーストのような仕上がりに。
どちらにするかで見た目と食感がかなり変わりますので、お好きな方のレシピで作ってみてください。
ちなみに揚げ油は当然オリーブオイルを使うと思われてる方もいるかもしれませんが、フレッシュで使うと軽いオリーブオイルも、揚げものに使うと逆に重たくなって胃もたれしてしまうんです。
揚げる食材や料理のコンセプトにもよりますが、オリーブオイルは通常揚げものにはあまり使わず、さらっとした植物系のサラダオイルなどを使う方が一般的。
イタリアンだからといって、なんでもかんでもオリーブオイルを使うというわけではないんですね。
揚げたての熱々にさくっと包丁を入れてみると、中からとろりとチーズが溢れ出てきてもう見るからに美味しそう。笑
お好きな具材でアレンジして、大人も子どもも大好きなおやつの定番にしてみてはいかがですか。
Ingredienti (per 4 persone)
食パン8枚切り | 4枚 | ||
ロースハム | 好きなだけ | ||
モッツァレッラ | 100g | ||
塩胡椒 | 適量 | ||
卵 | 2個 | ||
牛乳 | 200cc | ||
小麦粉 | 適量 | ||
揚げもの用オイル | 適量 |
※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください
Preparazione
バットなどに卵を割り入れてよく撹拌し、牛乳、塩胡椒を加えて混ぜ合わせておきます。食パンはお好みで耳を切り落としてもいいですが、そのまま使った方が揚げるときにチーズが溶け出しにくいのでそのまま使います。
パンにハムをしいて手でちぎったモッツァレッラを乗せ、さらにハムを乗せてもう一枚のパンでサンドします。
そのままでは大きいので対角線に包丁を入れて三角形にカットします。
大きめのフライパンに浅くオイルを注いで中火にかけます。
オイルが適温になったら、サンドイッチの両面と周囲に満遍なく小麦粉をつけ、軽くはたいてから卵液につけてきつね色になるまで揚げます。
新聞紙などにとって油をきったら、揚げたての熱いうちに包丁で半分にカットすると、中からチーズがとろり。
皿に盛って軽く黒胡椒を挽きかければ出来上がり。
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