2020年10月31日土曜日

Pasta alla Panna con Noci e Salsiccia サルシッチャと胡桃のクリームソース

ぶつ切りにしたサルシッチャを香ばしく焼きつけ、砕いた胡桃とともにクリームソースに仕立てたサルシッチャと木の実のパスタ。
徐々に冬へと向かう今の時期は身体が高カロリーのものを欲する季節、こってりしつつも木の実の味をアクセントにした晩秋の一皿です。

今日、10月31日はハロウィンですね。
今年の場合はやっぱり自粛ムードという感じなんでしょうか。
首都圏で有名なハロウィンスポットといえば川崎と渋谷。
川崎市や地域の商店会などが加盟するカワサキハロウィンプロジェクト主催の公式イベント「カワハロ」は、今年はオンライン開催することが発表されています。
仮装してダンスや演奏などのパフォーマンスをしている動画を撮影し、ハッシュタグをつけてSNSに投稿して注目度を競うというもの。
イベントに出掛けていって街を闊歩したり、群衆と対面で触れ合ったりする臨場感はないですが、目立ちたいとか他人に見せたいという欲求は多少は満たせるし感染リスクもないので、ある程度は受け入れられそうですよね。

一方、公式イベントでもなんでもないのに勝手に人が集まってきちゃうのが渋谷で、誰かがそう仕向けたわけでもないのに、毎年ハロウィンの時期になると多くの若者や外国人が集まるハロウィンの聖地です。
勝手に来ちゃう以上は当局の制御も不能に近く、また渋谷の群衆の一部にはタチの悪い半グレ集団や不良外国人も混ざっています。
かつてハイソでお洒落な街だった渋谷も今はヤバい街の代表。
飲んだり騒いだりした挙句に店の看板やシャッターなどを破壊したり、喧嘩や犯罪などのトラブルを起こしたりするほか、群衆が去ったあとは街中にゴミが散乱し、深刻な問題にもなっていますよね。

先日、渋谷区長が記者会見を行い、各地でイベントが自粛されるなか、今年は安心安全を確保するために渋谷に来ることは自粛して欲しいと、異例の呼びかけを行いました。
そのうえで、渋谷に来なくてもハロウィンを楽しめるよう、ネット上に渋谷の街を再現した仮想空間「バーチャル渋谷」や、ハロウィン当日に開催するオンラインの音楽フェスなどを紹介していました。
それでも一定数の人が来ちゃうのを懸念し、警備態勢を強化するほか、区内の酒類販売店に深夜の酒の販売自粛を要請したとのことです。
こうした渋谷のマイナスイメージのせいか、とあるアンケートによるとハロウィンを良く思わない人が80%という結果もあるそうです。

さて、ハロウィンの喧騒が終わって街に静けさが戻ってくると、季節はいつのまにか進んで、すっかり晩秋といった雰囲気になってきます。
そろそろ冬の足音も聞こえはじめますので、日々の献立も夏の名残りの雰囲気がある秋の食材、例えば茄子や瓜類、青背の魚などは使わずに、冬に向かって美味しくなっていく素材を中心に構成します。
温かいものやクリーミーなもの、脂っこいものが恋しくなる季節なので例えばパスタならクリームソースなんかが食欲をそそります。

日本のイタリアンでは、クリームソースといえば生クリームを使うのがなかば当たり前ですが、本場イタリアではパスタソースに生クリームを使うことはあまりしません。
そうする方が簡単だし美味しくまとまるのに、意外といえば意外です。
作るとすれば生クリームではなくチーズやベシャメルソースでとろりとさせてクリームソースに仕立てたり、じゃがいもや豆類などの野菜類をプロセッサでペースト状にしたものをクレーマと呼び、のばしてスープにしたり、パスタソースにしたりします。
生クリームはクレーマでなくパンナ(パンナコッタのパンナ)と呼ばれますが、ホイップクリームの原料という位置づけなので料理というよりスィーツの材料という感覚です。

さて、今日はぶつ切りにしたサルシッチャを香ばしく焼きつけ、砕いた胡桃とともに生クリームを加えてクリームソースに仕立てた一皿。
今の季節にぴったりなんですが、サルシッチャもかなり脂っこいうえ、生クリームのソースなのでこってりした味になります。
木の実も油脂成分を多く含んでいますが、木の実特有の風味がソースのしつこさを和らげてくれるのでバランスがよくなります。

Ingredienti (per 2 persone)

スパゲッティ(2.2mm)220g
生ソーセージ150g
胡桃10片
生クリーム200g
牛乳200g
バター20g
適量
黒胡椒適量
パルミジャーノ適量

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

サルシッチャはひと口サイズにカットします。
胡桃は手で粗く砕いておきます。

鉄のフライパンを中火にかけ、胡桃を乾煎りします。
胡桃を取り出し、油はしかずにサルシッチャを置き入れて木べらなどで押し付けるようにして焼き付けます。
香ばしい焼き目がついたら(中まで火を通さなくてもよい)取り出し、ソーセージから出た脂は捨てます。

太いパスタは茹でるのに15分ぐらいかかるので同時進行で茹でます。
アルミのフライパンを中火にかけ、バターを置き入れます。
バターが溶けたらソーセージ、胡桃、生クリームを加えます。
ふつふつしてきたら弱火にしますが、煮詰まってくるので牛乳を加えてソースの緩さを保ちつつ、塩胡椒で味を調えます。

パスタが茹で上がったらフライパンに移し、ソースを絡めながら和え、もう一度味見をして塩で調整します。
皿に盛って黒胡椒を挽き、パルミジャーノを削りかければ出来上がり。

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