2018年7月7日土曜日
Pasta alla Crema con Mais e Prociuto ハムと焼きとうもろこしのパスタ 夏のクリームソース
夏なのにクリームパスタはちょっと、なんですが焼いたとうもろこしとバターやクリームの相性が良すぎて暑くても食べたくなる一皿です。
とうもろこしの出荷が最盛期を迎えています。
出始めは価格も高めですが、暑くなるにつれてだいぶ値がこなれてきて1本100円ぐらいが目安になるとかなり買いやすくなりますよね。
茹でただけでも美味しいトウモロコシですが、さっと茹でて醤油を塗り焦げ目がつくまで焼いた焼きとうもろこしもまた格別。
醤油が焦げる匂いとかめっちゃ食欲をそそります。
家庭ではなかなか焼く機会はなさそうですが、夏はアウトドアシーズンなのでバーベキューをするときに肉を焼くついでに隣でトウモロコシも焼くというのが妙案。
あとは夏祭りに行ったら屋台で買って食べる。
ていうか基本的に焼きとうもろこしってお祭りの屋台で買うものという位置づけの食べものですもんね。
夏祭りというシチュエーションのなか浴衣姿でそぞろ歩きながら食べる焼きとうもろこしの味はまた格別ですよねぇ。
最近は糖度を高めて生で食べられる品種なんてのも出たりしてますね。
味来とかゴールドラッシュ、甘々娘、ピュアホワイトなんてのが生でも食べられる品種の代表で、今日使ったのもゴールドラッシュ。
苺やトマトなんかもそうですが、酸味を抑えて甘さを強調した新品種がとんどん開発され、日本の農業技術の高さと時代の変遷を感じます。
ただ、なんでもかんでも甘くすればいいわけではないですよね。
適度な甘みと酸味や青臭さがあるから苺は苺らしい味がするしトマトはトマトらしい味がする。
とうもろこしだって生で食べたいとかあまり思わないですし、茹でたり焼いたり調理した状態で美味しく、かつ昔ながらのとうもろこしの味がしっかりあるようなタイプが好ましいと思います。
とうもろこしはイネ科の植物で統計上は大半が穀物に分類され、家畜の飼料や工業利用のために生産される品種がいろいろとあります。
夏に出まわる食用のものはスイートコーンという品種で、先の味来とかゴールドラッシュをはじめ、ハニーバンタムやピーターコーンといったおなじみの品種も含めすべてスイートコーンなんですね。
どっちも品種と呼ぶから紛らわしいですがスイートコーンが品種なので正しくは銘柄(ブランド)といった方が適切かもしれません。
そのスイートコーンは統計上は穀物ではなく野菜に分類されます。
つまりとうもろこしは夏野菜。
日本は穀物としてのとうもろこしの大半をアメリカからの輸入に頼っていますが、逆に食用のスイートコーンは99%が国産品。
そのうちの4割が北海道産です。
一方、イタリアも世界的に見るとそこそこ生産量の多い国のひとつ。
北イタリアのピエモンテ州、ロンバルディア州、ヴェネト州にまたがる広大な稲作地帯パダーノ平原がとうもろこしの主な産地。
どうもろこしを使ったイタリア料理というのもあまりぴんときませんが北イタリアのポレンタは有名ですよね。
粗挽きのとうもろこし粉をじっくりと煮た粥状のもので、ほぼ炭水化物なのでパンやパスタの代わりに肉などのメイン料理やシチューのような煮込み料理に添えて食べます。
ポレンタのほかでは米どころらしくリゾットなどでも食べられます。
今日は、焼いて香ばしくしたとうもろこしをクリームソースに仕立てて、平打ちパスタを合わせ仕上げにグラナパダーノをあしらったパダーノ平原風のパスタ料理。
焼きとうもろこしの香りがクリームソースとチーズと相性抜群で、夏なのに食欲をそそる夏のクリームパスタです。
Ingredienti (per 2 persone)
タリアテッレ(生) | 350g | ||
とうもろこし(ゴールドラッシュ) | 1本 | ||
ハム | 30g | ||
生クリーム | 200ml | ||
牛乳 | 100ml | ||
バター | 30g | ||
塩 | 適量 | ||
黒胡椒 | 適量 | ||
グラナパダーノ | 適量 |
※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください
Preparazione
とうもろこしは調理する直前に皮を剥いて髭根を取り除きます。鍋にたっぷりの水を張ってとうもろこしを入れ、とうもろこしが浮いてこないように皿などを乗せて強火にかけます。
沸騰したら中火にして3分茹でて火を止めます。
茹でたとうもろこしをグリルで焦げ目がつくまで10分ほど焼きます。
粗熱がとれたらまな板の上に立てて包丁で実を削ぎ落します。
フライパンを弱火にかけてバターを溶かし、適当に刻んだハムと粒々のとうもろこしを加えて炒め、生クリームと牛乳を加えます。
ふつふつしてきたら塩胡椒で味を調整します。
茹でたタリアテッレをフライパンに移してよく絡め、火を止めて削ったグラナパダーノを加えて混ぜ合わせます。
皿に盛って胡椒を挽きグラナパダーノを削りかければ出来上がり。
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