2020年9月20日日曜日

Linguine al Pesto con Canestrelli 小柱とさやいんげんの自家製ジェノベーゼ

テレワークで日々の管理がよく行き届きこれまでになく立派に繁茂したバジリコで作る、収穫の秋の香り高きパスタの傑作ジェノベーゼ。
白く見えるのはじゃがいもではなく帆立を小粒にしたようなぷりぷりの小柱、仄かな潮の香りがスパイシーなバジリコの香りと相性抜群です。

緊急事態宣言後の4月半ばから現在までテレワークをしています。
インスタアカウントをフォローいただいてる方はご存知と思いますが、通勤がなくなることで太ってしまわないよう朝のジョギングを再開し、なんと現在10kg以上の減量に成功しています。
再開というのは、実は8年前にも週末に走っていたことがあるためで、そのときは春から秋まで半年かけて体重を8kg減らしました。
ジョギングに加えて、食べたもののカロリーを意識するレコーディングダイエットメソッドを併用した結果です。
摂取したカロリーから基礎代謝と運動等で燃焼するカロリーを引いて、マイナス基調なら体重は減っていくしプラス基調なら増えます。
とても単純かつシンプルな計算です。

ダイエットで注意したいのは、中途半端にやって続かないなんてことを繰り返してると痩せにくい体質になってしまうこと。
仕事が忙しいときなどは無理して何かしようとせず逆に一切何もしない方がよく、取り組める環境になり一旦やると決めたらとことん継続し、一発で決めるというのがダイエット成功の秘訣です。
8年前はプロジェクトが比較的暇だったからできたんです。
一旦成功した後は仕事が忙しい状態が続いて運動できなくなったのと、食べたいものも食べるようになったことから、先ほどの計算式に従ってバランスする水準まで体重は戻っていったというわけです。
ところがコロナで突然テレワークになり通勤しなくてよくなったため、これならまた走れるねってことになりました。
しかも以前は週末だけでしたが今回は毎朝走れるので、再開早々体重はがくんと減り、ジョギングだけで1ヶ月半で-4.4kgを記録しました。
だいたい7kmから10kmを1時間から1時間20分ほどかけて走ります。
その後停滞期に入ったためレコーディングダイエットメソッドも併用、以前半年かかった-8kgを僅か2ヶ月半で達成しました。
そしてまた停滞期が訪れ、梅雨に入って今年は毎日のように雨が降り、梅雨明けも立秋ぎりぎりと遅かったことから走りたくても走れない日が増えて、体重も少し戻って一進一退となってたのですが、先日ようやく瞬間値で-11.5kgを記録しました。

テレワークというのは、仕事に集中するときと散漫なときがどうしても混在しますが、日々のスケジュールをコミットしてるので成果を上げる必要があり、結果として朝早くから夜遅くまでだらだら仕事する感じになるし、土日もなんだかんだでPCを起動して何かしらやってます。笑
ただ、日に何度かあるオンライン会議以外は結構時間が自由になるので片手間にベランダのハーブたちの世話なんかもできちゃいます。
真夏の直射日光に当てすぎないようプランターをこまめに移動したり、アブラムシなどの駆除や水やりなども様子を見ながらできます。
とくに水と肥料が大好きなのがバジリコで、鉢底のトレイにたまるほどたっぷり水をやっても、真夏は追加で2回ぐらい水やりします。
会社に行ってるとそんな芸当はできませんので、今年はほんとに管理が行き届き、例年だと水不足と陽に当たり過ぎで葉が小さく尖ってしまうところ、今年は葉が大きく艶々で内側にくるんとカールし、自身の葉の重みで直立できなくなった枝が横に広がって勢いよく繁茂しています。

寒さに弱いバジリコは、冬を越せないのはもちろん、晩秋の涼しさにも耐えられず、もう少し経つと急速に弱っていきます。
そのため、いわゆる収穫の秋には、勢いのあるうちにまとめて収穫してペーストを作るのが毎年の恒例行事となっています。
伝統的なジェノベーゼは具にじゃがいもとさやいんげんが入りますが、今日は白っぽいじゃがいもの代わりに小柱を使いました。
これ、プロのシェフでも帆立の稚貝の貝柱だと思ってる方がいますが、小柱とは帆立とは全然別の江戸前で獲れる青柳という貝の貝柱のこと。
上品な甘みと風味があり江戸前天丼のかき揚げには小柱が欠かせないとされていて、パスタに使ってもいい仕事をしてくれます。
これまでも小柱とラディッキオのクリームソース海の幸のラザーニェなど何度となく使ってきた好みの素材。
スパイシーなペストジェノベーゼの香りとも相性抜群です。

Ingredienti (per 2 persone)

リングイーネ220g
小柱20粒
さやいんげん10本
適量
黒胡椒適量
パルミジャーノ適量
パスタの茹で汁レードル1杯
per il Pesto
バジリコ10枝
にんにく1片
木の実(今回は胡桃)4片
小さじ1
オリーブオイル適量
パルミジャーノ適量

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

まずはバジリコのペストを作ります。
鍋に湯を沸かして塩を少々加え、バジリコを枝ごと熱湯にくぐらせて、1分半から2分ほど経ったら冷水にとります。
バジリコは熱で酸化し黒く変色しやすいのですが、逆にこうすることで酸化を止めて鮮やかな緑色のペストにすることができます。
にんにくも3分ほど熱湯で茹でて、ぴりっとくる辛さを和らげます。
にんにくと木の実(今日は胡桃を使いました)にオリーブオイル少々を加えてフードプロセッサにかけ、続いて手でよく絞ってざっくり刻んだバジリコの葉、オリーブオイル、塩も加えて回します。
味見をして塩で調整し、パルミジャーノもよく混ぜ込みます。

フライパンにオリーブオイルをしき、小柱と筋をとったさやいんげんを軽くソテーしたら火を止めます。
深鍋に湯を沸かして塩を加え、リングイーネを茹でます。
途中茹で汁をレードルですくってフライパンに加え、粗熱をとってからペストを加えて混ぜてソースをのばします。
茹で上がったパスタをフライパンに加えてよく混ぜ合わせます。

皿に盛りつけバジリコの葉を飾り、黒胡椒を挽きかけパルミジャーノを削りかければ出来上がり。

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