2019年7月27日土曜日

Capesante in Insalata con Pomodoro e Basilico フルーツトマトと帆立貝のサラダ仕立て

北の大地から届いたルビー色のフルーツトマトと帆立貝を薄切りにしてバジリコの香りとアンチョビの塩気でいただくサラダ仕立ての一皿。
梅雨のない北海道で陽射しをたっぷり浴びたトマトは出汁がとれるほど旨みが濃厚、夏に甘みが増す帆立貝との相性も抜群です。

長かった今年の梅雨もいよいよ最終段階。
台風6号が抜けると東日本も梅雨明け宣言が出されるでしょう。
今年は、なかなか梅雨入りしなかった西日本とは対照的に、東日本では早々に梅雨入りして、しかも梅雨入り直後からほとんど晴れ間のない、文字通り雨ばかりの2ヶ月間となりました。
思えば、昨年関東では観測史上最も早く梅雨が明けたんでした。
まだ6月なのにもう梅雨明けかと驚いたのも記憶に新しいところです。

今年は平年よりは多少梅雨明けが遅いですが、長かったと感じる要因はそこではなく、期間中ほとんど陽射しがなかったから。
東京では日照時間3時間未満の日がなんと20日も続いたそうで、これは17日連続だった昭和63年以来の記録更新だそうです。
その年は北海道から関東にかけての東日本で、稲作や野菜、果樹栽培が大きな被害を被り、半世紀に一度の大冷害となったんですね。
その20日間の日照時間の合計ですが、3時間×20日ではないですよ。
なんとたったの9時間で平年の同じ時期と比べて僅か10分の1。
数字で言われると改めてどれだけ陽射しがなかったか実感できますね。
新しい令和の時代の最初の年に平成も昭和も超えて統計開始以来という嬉しくない記録を樹立してしまったわけです。

日照不足による影響は多方面に出ていて、低温により海やプールなどの夏のレジャー産業はスタートダッシュができずにいますし、生ビールやかき氷、アイスクリームなどの売れ行きもまるでだめ、エアコンなどの夏の家電製品も売れていません。
陽射しがないことで健康への悪影響もあり、軽いものでは鬱になったり貧血や気だるい状態が続いたりしますが、重症化すると甲状腺や副腎、性腺などのホルモンが正常に分泌されなくなり老化が進んだり、体内のカルシウムの吸収効率が低下し骨を溶かしてカルシウムを補おうとする結果、骨粗しょう症に発展したりするそうです。

生活に身近なところでは野菜などの生育が悪く価格が高騰しています。
とくに夏が旬のトマトや茄子、きゅうりなどは被害が深刻です。
陽にあたらないので色がつかなかったり、形がいびつで曲がってたり。
規格外の野菜は、見た目はアレでも味は同じだなんてよく言いますが、今年の場合は日照不足が原因なので、光合成による澱粉やたんぱく質の生成が不十分で、健康に育った野菜より味が劣ると思われます。

その点、梅雨のない北海道はなんの問題もありません。
玉葱にじゃが芋、アスパラにとうもろこしにメロンと北海道ならではの野菜や果物たちが例年通り順調に育っています。
トマトに関しては北海道というイメージはそれほどないと思いますが、実は北海道は熊本県に次いでトマトの生産量第二位。
梅雨がなく昼夜の寒暖差が大きい夏の北海道は、トマトの原産地である南米のアンデス山脈に気候がよく似ていると言われ、トマトの生育には最適なんですね。

今日は、そんな北海道産の甘みと旨みが濃厚なフルーツトマトに、同じ北海道産の帆立貝を合わせた夏らしいサラダ仕立ての一品です。
帆立の色が白っぽいので、バジリコも一緒に並べると見た目がちょっとカプレーゼみたいですね。
帆立貝というと牡蠣などと同じ冬に出回るものというイメージがあり、そもそも夏野菜のトマトと合わせることがあまりない感じもしますが、帆立の旬は産卵期を控えて身が大きくなる冬と、貝柱のグリコーゲンが最も多くなり甘みが増す夏の年二回。
つまり貝柱を刺身で食べるなら、旬はむしろ夏というわけです。
帆立貝の旨み成分=コハク酸とトマトの旨み成分=グルタミン酸という組合せは旨みの足し算ではなく掛け算。
トマトの適度な酸味も帆立貝の甘みを引き立てます。





Ingredienti (per 2 persone)

フルーツトマト2個
帆立(貝柱)120g
バジリコ適量
にんにく1/2片
アンチョビ2尾
オリーブオイル適量
適量
黒胡椒適量
オリーブオイル適量

※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください

Preparazione

フルーツトマトと帆立の貝柱はだいたい同じぐらいの厚さに揃えて薄くスライスします。
アンチョビを細かく刻みます。
バジリコは水で洗って葉を摘み取り、水気を切っておきます。

にんにくの断面をカルパッチョの要領で皿に擦りつけます。
皿に少量のオリーブオイルをたらしてなじませ、トマト、アンチョビ、帆立、バジリコの葉を順に重ねて並べます。
岩塩と黒胡椒を挽きかけ、オリーブオイルをたっぷりとまわしかければ出来上がり。
冷蔵庫で軽く冷やして召し上がれ。

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