2020年1月25日土曜日
Ostriche Gratinate alla Tricolore 牡蠣のグラタン風 トリコローレ仕立て
ソースがそれぞれ別なので準備にやや手間がかかりますが、人が集まるホームパーティーなどではこんな合い盛りにすると見栄えがします。
今週からいわゆる二十四節気の大寒に入りました。
大寒とは文字通り一年でいちばん寒いとされる時期のこと。
立春(2月4日)の前日までの15日間がそれにあたります。
いつも書いてることですが、立春と隣り合わせなのにいちばん寒いとはどういうことかって話ですが、立春とは気温が大底を打って反転上昇に転じる日、つまり気温が日々下がってきていた時期が終わって、今度は少しづつ上がっていく時期に入るということです。
気温が上がるといってもいちばん寒い日の次の日が立春。
だから、大寒の今もそうですし、立春を過ぎてもまだまだ真冬の寒さということになり、これから都心でも雪が降ったりするのでほんと大変な季節を迎えるわけです。
でも、冬は嫌いとか文句を言ってる暇があったら冬でも楽しめることを何か見つけた方が精神衛生上もいいですよね。
スキーなどのウィンタースポーツをされる方はそれがモチベーションになりますし、冬素材のアウターやブーツなどウィンターファッションでテンションを上げるという方もいますよね。
そして、ここはイタリア料理のブログなので、やはり冬の食材を使った美味しい料理の話をしていきたいと思います。
料理をされない方はそもそもこのブログを読むことがないかもですが、材料を選んだり料理を作ったりするのに夢中になれますし、美味しいと言って喜ぶ誰かの顔を見ると寒い冬のことなど忘れてしまいます。
そして自分も、好きな酒で一杯やりながら自分の料理をつまむ。
これを至福の瞬間と言わずしてどうするって話です。
さて、そういうわけで今日は牡蠣。
いうまでもなく真冬が旬で、まさにシーズン本番を迎えています。
牡蠣料理にもいろいろありますが、牡蠣と油の相性の良さが如実に出た牡蠣フライなんてオーソドックスで美味しいですよねぇ。
さくさくのパン粉の下からぷりっとした牡蠣が現れて、酒のつまみにもご飯のおかずにもぴったり。
卵を茹でてタルタルソースから作ればなおよしですが、家庭でわざわざそこまでしないというならウスターソースとかでも十分美味しいです。
マヨネーズも意外と悪くないですし、ウスターソースや醤油とミックスしても美味しく食べられます。
天ぷらみたいに塩で、という方もいますかね。
たくさん揚げていろんなソースで味変を楽しむのもいいですね。
牡蠣フライのほかでは牡蠣の炊き込みご飯も大好きな一品。
出汁と牡蠣の旨みがしみたご飯は何杯でもおかわりしたくなります。
あとは香草バターでオーブン焼きにしても美味だし、オイルとの相性の良さを生かしてスペイン風にアヒージョにするのもおすすめ。
濃い味にも負けないので味噌味の土手鍋や韓国風チゲなども絶品です。
ここまでは普通にスーパーなどで売っている剥き牡蠣で事足ります。
値段も手頃だしシーズン中は何度もお世話になりますよね。
一方、殻付きの活きた牡蠣は普通のスーパーではあまり見かけないので家庭ではなかなか扱う機会がないと思いますが、たまには魚市場などで殻付きの牡蠣を調達してくると食卓がぐっと華やぎます。
生牡蠣に目がない方はそのままレモンを搾って食べるのもよし、殻ごと七輪に乗せて焼き牡蠣にするのもよし。
このブログでも牡蠣を殻ごと蒸したヴァポーレや、香草パン粉で覆ってオーブンで焼いたグラティナータなどを作ってきました。
イタリアでも牡蠣は人気の食材。
旬の間にいろいろ味わいたいですね。
今日は牡殻のグラタン風です。
ホワイトソースのほか赤いトマトソース、緑色のサルサヴェルデというイタリアの国旗トリコローレと同じ三色のソースを使います。
ソースをあれこれ準備するので手間はかかりますが、そもそも殻付きの牡蠣を使う理由は食卓を華やかにすること。
人が集まるホームパーティーなどではこんな風に三色合い盛りにすると見栄えがするのでおすすめです。
Ingredienti (per 2 persone)
牡蠣(殻付き) | 6個 | ||
白ワイン | 1カップ | ||
塩 | 適量 | ||
黒胡椒 | 適量 | ||
パン粉(細挽き) | 適量 | ||
レモンの皮 | 適量 | ||
ベシャメルソース | 大さじ3 | ||
トマトソース | 大さじ3 | ||
サルサヴェルデ | 大さじ3 |
※分量は一応の目安なので味見しながら作ってください
Preparazione
牡蠣は殻をよく洗ってから、殻が平らな方に沿ってオイスターナイフを挿入し、真ん中あたりにある貝柱を切って殻を開けます。反対側の貝柱も切って身を一旦取り出し、塩と胡椒で軽く下味をつけて白ワインでさっと蒸してぷっくりさせます。
殻に戻し入れて、ベシャメルソース、トマトソース、サルサヴェルデをスプーンですくって乗せ、牡蠣を覆います。
三種類のソースですが、レシピをここに書ききれないので、それぞれのリンク先を参照してください。
作り置きしたものがあればそれを使うと準備が早いです。
ソースの上に細かくふるったパン粉をひとつまみ乗せます。
180℃に余熱したオーブンに入れて15分ほど焼きます。
もしくは牡蠣に火が通ってるのでトースターの天火で焦げ目がつくまで10分程度焼くでも構いません。
平皿に牡蠣の殻を並べ、トマトとパセリのソースの上に刻んだレモンの皮を散らせば出来上がり。
関連記事 - 冬に美味しいグラタン風イタリア料理
Lasagne ai Frutti di Mare 海の幸のラザーニェ |
Trippa Gratinata al Forno トリッパのグラタン仕立て |
Zuppa di Cipolle Gratinata ヴァルドスタ風オニオングラタンスープ |
Pasta al Forno con le Polpettine della Domenica ミートボールのラグー パスタ アル フォルノ |
0 件のコメント:
コメントを投稿