2019年12月22日日曜日

Capesante Impanate 帆立貝柱の香草パン粉焼き

香草パン粉をまぶした帆立貝柱をテッラコッタに一粒づつ間隔を開けて配置し、溶かしバターをかけてローストした冬のアンティパスト。
刺身用の貝柱は中まで火を通す必要もないので、バターがふつふつしてパン粉にかりっと焼き色がつけば食べ頃です。

2019年12月14日土曜日

Linguine Fresche con Baccala alla Livornese 鱈のリヴォルノ風とリングイーネ

かりっとソテーした塩鱈の切身をトマトで煮込み、主菜でなく贅沢にもパスタのソースにした冬の港町の香り漂う一皿。
魚をソテーしたときのフライパンの香ばしいお焦げも残らず白ワインで剥がし、旨みが溶け込んだソースが生パスタにもっちり絡みつきます。

2019年12月8日日曜日

Cavolfiori Fritti con Bagna Cauda カリフラワーのフリット バーニャカウダソース

清楚でオールドファッションな花野菜カリフラワーを薄い衣で揚げて、アンチョビ風味のソースを添えたカリフラワーのフリット。
揚げたて熱々にパルミジャーノをぱらりひとつまみで香りを引き立てて相性抜群のソースにひたしていただく初冬の一品です。

2019年11月30日土曜日

Fagioli e Salsiccia 生ソーセージと白いんげん豆の煮込み

ひと口サイズに切り分けたサルシッチャといんげん豆をセージとともにことこと煮込んだ、素朴でちょっと田舎っぽい雰囲気の煮豆料理。
豚肉といんげん豆の炊き合わせはイタリアでは定番すぎる組み合わせ、出汁を吸ってぱんと膨らんだ豆がほっこり沁みる一皿です。

2019年11月23日土曜日

Seppioline Grigliate 新いかのグリル

小さくて丸くぷっくりした姿が愛くるしい甲いかの赤ちゃん=新いかをしっとりマリネしてグリルでさっと炙り、レモンを搾りかけていただくシンプルおつまみ。
旬のピークは過ぎ今年はこれが最終便、招かれざる冬が来る前の献立は季節を先取りしたりせず秋の名残りの素材を味わいつくします。

2019年11月17日日曜日

Risotto alle Castagne 和栗とパルミジャーノのリゾット

端正な粒立ちの笠間産の国産栗を米と一緒にことこと炊いて、仕上げにチーズをたっぷり削りかけた和栗とパルミジャーノのリゾット。
鶏のブロードで乾燥マッシュルームを煮出して旨みを重ね、その出汁で炊いたお米に大粒の栗もごろごろ入ったちょっと贅沢な一皿です。

2019年11月10日日曜日

Insalata di Noce e Funghi Prataioli 胡桃とマッシュルームのサラダ仕立て

ベランダで摘んだルッコラを皿に敷いてフレッシュのマッシュルームを並べ、砕いた木の実を散りばめた秋のイタリアンサラダ。
味付けはひとつまみの塩とオリーブオイル、黒胡椒はしっかりきかせて粉雪のようにパルミジャーノを削ったシンプルな一皿です。

2019年11月3日日曜日

Gnocchi di Patate Dolce al Burro e Salvia さつま芋のニョッキ セージとバターのソース

パスタ生地にさつまいもを練り込んでフォークの腹でくるんと成形し、もっちり茹で上げてソースを絡めた自家製さつま芋のニョッキ。
ソースは溶かしバターにセージの香りを移した定番ブッロエサルビア、チーズをたっぷり削っていただく深まる秋の一皿です。

2019年10月20日日曜日

Salsiccia con Purea di Fave Secche 生ソーセージのグリル 乾燥そら豆のピュレ添え

日本ではちょっとめずらしいイタリア風生ソーセージ=サルシッチャを香ばしくグリルし、乾燥空豆のピュレを添えた南イタリア風の一皿。
メイン料理というイメージがあまりないソーセージですが、食べ応えのある大きな生ソーセージはイタリアでは立派なセコンドピアットです。

2019年10月13日日曜日

Spaghetti al Pomodoro con Mozzare ちぎりモッツァレッラとトマトソースのスパゲッティ

アルデンテッシモに茹でたぷりぷりのスパゲットーニにトマトソースを絡め、ちぎりモッツァレッラとベランダで摘んだルッコラをあしらったちょっと秋色のパスタ。
あるものでいつも通り作る普段着のようなパスタですが結局こんなのがいちばん美味しい、チーズが熱で少しとろけてきたら食べ頃です。

2019年10月6日日曜日

Lampredotto in Brodo ランプレドットの白ワイン煮込み

牛の第四胃袋ギアラを香味野菜のソフリットと共に白ワインでじっくり煮込んだ、イタリア風もつ煮=ランプレドットの白ワイン煮込み。
ランプレドットはフィレンツェのファストフードが有名ですが、こんな一皿ならオステリアで提供する一品料理としても通用します。

2019年9月28日土曜日

Insalata di Moscato e Prociuto Crudo 生ハムとシャインマスカットのサラダ仕立て

きらきらとエメラルド色に輝くシャインマスカットにパルマ産生ハム、葉野菜、ちぎりモッツァレッラなどを盛り込んだシャインマスカットのサラダ仕立て。
甘いフルーツに塩気のある生ハムやオリーブオイルの風味を合わせた、いかにも秋のイタリアといった雰囲気の一皿です。

2019年9月23日月曜日

Melanzane Grigliate 焼き茄子風 秋茄子のマリネ

旬の秋茄子を天火で黒焦げになるまで炙り、焦げた皮は剥いて冷蔵庫でオリーブオイルをなじませた焼き茄子風の秋茄子のマリネ。
トマトソースを敷いた皿に姿のまま盛りつけ刻んだバジリコを添えればさっぱり、冷えた白ワインのお供にもぴったりの秋の前菜です。

2019年9月15日日曜日

Casarecce con Pesto alla Brontese ピスタチオソースのパスタ ブロンテ風

美しいエメラルド色のピスタチオをバジリコとともにペーストにして、釜揚げパスタに絡めていただくちょっとエキゾチックなパスタ料理。
まったりと甘くて芳しいナッツのフレーバーがスパイシーなバジリコの香りと相性抜群、皿の底のソースも残さず食べたい一皿です。

2019年9月7日土曜日

Rigatoni alla Vaccinara ローマ風牛テール煮込みのパスタ リガトーニ

ビーフシチューみたいな牛肉の煮込み料理が残ってしまい何かに再利用するなら最終形はやはりパスタですよね。
二日目のカレーみたいに味がよく馴染んだローマ風の牛テール煮込みは肉がほどよく煮崩れてコラーゲンたっぷりでとろとろ、歯ごたえのあるリガトーニを合わせるところもローマ風です。

2019年9月1日日曜日

Fritto di Funghi Prugnolo 本占地茸のフリット

童話の絵本でよく見る西洋きのこみたいにずんぐりして愛くるしい姿の本しめじ茸を、高温でさっと揚げて薄い衣の下に秋の薫りを閉じ込めた本占地茸のフリット。
香り松茸、味占地と言われるだけあって食味は国産きのこでは最高峰、揚げたてにパルミジャーノをぱらぱらとふって熱々をいただきます。

2019年8月24日土曜日

Bruschetta con Tonno Sott'Olio Fatto in Casa 自家製ツナのブルスケッタ

マグロの柵を香味野菜とともに低温で煮てオリーブオイルで漬け込み、炙ったパンに乗せていただく自家製ツナのブルスケッタ。
市販のツナ缶は細かいフレークタイプばかりなので、肉厚なソリッドをざっくり崩して食べたいならツナも手作りがおすすめです。

2019年8月10日土曜日

Linguine con il Brodo di Pesce 真鯒のブロードと夏野菜のリングイネ

夏の高級魚マゴチの洗いのカルパッチョ仕立てからの、骨についた身をすき取って素揚げした茄子やズッキーニとともにコチの出汁で炊いた、ちょっと賄い料理みたいなパスタ。
旨みの強いコチのスープとオリーブオイルが合わさりとろりと乳化して野菜やパスタにしみた、魚介の香りいっぱいの日本人好みの一皿です。

2019年8月4日日曜日

Carpaccio di Pesce a Testa Piatta 真鯒の洗い カルパッチョ仕立て

立派なサイズの釣りもののマゴチを削ぎ切りにしてすぐに氷水で締め、淡白な味とぷりっと弾ける食感を楽しむ真鯒のカルパッチョ仕立て。
流通量が少ない高級魚をこうしていただけるのも釣りもの(頂きもの)ならでは、透き通った上品な白身が美しい盛夏の一皿です。

2019年7月27日土曜日

Capesante in Insalata con Pomodoro e Basilico フルーツトマトと帆立貝のサラダ仕立て

北の大地から届いたルビー色のフルーツトマトと帆立貝を薄切りにしてバジリコの香りとアンチョビの塩気でいただくサラダ仕立ての一皿。
梅雨のない北海道で陽射しをたっぷり浴びたトマトは出汁がとれるほど旨みが濃厚、夏に甘みが増す帆立貝との相性も抜群です。

2019年7月20日土曜日

Pasta con le Corbicole 土用蜆のペペロンチーノ

旬を迎えぷくぷくに膨らんだ大粒しじみを白ワインで蒸して口を開け、貝の旨みいっぱいのオイルソースに仕立てた土用蜆のペペロンチーノ。
味噌汁のイメージが強いしじみですがオリーブオイルとの相性は抜群、滋味深い味が夏の暑さで疲れた身体に沁みる一皿です。

2019年7月13日土曜日

Pizza Fatta in Casa con Rucola e Prociutto 生ハムとルッコラの自家製ピッツァ

もちもちのナポリ風の生地にチーズを乗せて焼成し、後乗せで生ハムと自家栽培のセルバティカを盛り付けた自家製ピッツァ。
余熱でプロシュートの白い脂身がとろり半透明になったらもう食べ頃、お店のようにとはいかないまでも家庭でこんなビジュアルのピッツァが焼ければ最高です。

2019年7月6日土曜日

Arrosto di Mais Novello ヤングコーンのロースト

見た目が可愛らしい今が旬のヤングコーンに溶かしバターをまとわせ、皮も髭もそのままオーブンで蒸し焼きにしたヤングコーンのロースト。
仕上げにグリルで香ばしく炙ってパルミジャーノを削りかけ、焼き目の香ばしさと未熟でほのかな甘みを味わう季節限定の逸品です。

2019年6月30日日曜日

Spaghetti alla Luciana タコのスパゲッティ ルチア風

初夏の太陽を浴びて真っ赤に熟したトマトでタコをほろほろに煮込み、ぱつんぱつんのアルデンテに茹でた中太スパゲッティに絡めていただくナポリの漁師風パスタ アッラ ルチアーナ。
梅雨も半ばを過ぎて半夏生の頃に食べるタコはどこか滋味深い味わい、夏本番が待ちきれなくなる南イタリアっぽさぷんぷんの一皿です。

2019年6月22日土曜日

Spaghetti al Pomodoro Giallio 黄色いトマトのポモドーロ

赤くないためトマトソースには見えないし味の想像もしづらいですが、食べ進めるうちにそれとわかる黄色いミニトマトのポモドーロ。
生で美味しい日本のトマトは一般的に加熱調理には向いてないですが、これは果肉が厚く生はもちろんトマトソースも美味しくできます。

2019年6月15日土曜日

Sarde alla Marinara 入梅鰯のマリナーラ

まるまると太った初夏のイワシを地中海の香りのトマトソースで覆い、オーブンで香ばしく焼いた入梅鰯のマリナーラ。
ピッツァを焼いてるときのような食欲をそそる匂いが家中に漂うので、待ちきれずに匂いだけでワインが何杯か飲めちゃうという一品です。

2019年6月8日土曜日

Frittata con i Fiori di Zucca 花ズッキーニのフリッタータ

お待ちかねの雌花がまだ咲いてくれないベランダのズッキーニですが、毎日のように咲く雄花でもう一品はこちらも定番フリッタータ。
野趣ある花の仄かな苦みと風味は卵やチーズと相性ぴったり、花の色を綺麗に見せたいのでスキレットに蓋をして片面焼きで仕上げます。

2019年6月1日土曜日

Polpette al Sugo in Cocotte ナポリ風煮込みハンバーグポルペッテ ココット仕立て

粘りが出るまで捏ねたハンバーグをトマトソースを満たした南部鉄器のココットにどっぷり沈め、蓋をしたままオーブンでポットローストしたナポリ風煮込みハンバーグ=ポルペッテ。
冬にシチュー代わりに食べるのもいいですが、夏の匂いがぷんぷん漂う地中海料理はやはり夏が待ち遠しいこの季節が似合います。

2019年5月26日日曜日

Frittelle di Bianchetti 釜揚げしらすのフリッテッレ

春漁の最盛期を迎えたしらすをチーズやパセリを混ぜた衣にくぐらせ、スプーンで高温の油に落としさくっと揚げたしらすのフリッテッレ。
フリッテッレといえば粉砂糖をふった甘い揚げ菓子もおなじみですが、しらすやカリフラワーで作る南イタリア風も定番です。

2019年5月18日土曜日

Fiori di Zucca Fritti in Pastella 花ズッキーニのフリット

可憐なズッキーニの花にチーズとアンチョビを混ぜたリピエノを詰め、花の色が透けて見えるよう衣は薄めにつけて高温の油でからっと揚げたズッキーニの花のフリット。
最初に咲くのは決まって幼果がついていない雄花、ベランダで収穫したシーズン最初の一番花はやはり定番料理で味わいたいですね。

2019年5月12日日曜日

Frico di Patate Novelle 新じゃがとチーズの薄焼きフリッコ

みずみずしい新じゃがを薄くスライスして新玉ねぎと炒め、水を足して煮崩しながらたっぷりのチーズで生地をつないで両面をかりっと焼いた素朴な山の田舎料理フリコ。
本来はこてこてのバター風味でお好み焼きのようにぶ厚く焼きますが、季節柄オリーブオイルで軽く薄焼きに仕上げてみました。

2019年5月4日土曜日

Pasta alla Crema di Fagiolini con Misto Mare 鞘いんげんのクレマソースとシーフードのリングイネ

軟らかく下茹でした鞘いんげんをハンドブレンダーでペースト状にし、ぷりぷりの海老やイカとともに春色のクレマに仕立てたパスタ。
魚介といってもこれは冷凍のシーフードミックスですが、近頃のは粒も大きくて品質もいいしなによりチーズと喧嘩しないのでおすすめです。

2019年4月27日土曜日

Paglia e Fieno con Erbe Selvatiche e Salsiccia Fatta in Casa 麦わらと干草のパスタ 蕗のとうと自家製ソーセージのクリームソース

粘りが出るまでこねた豚挽肉を香辛料や赤ワインでマリネし、蕗の薹とともにクリームソースに仕立てた田舎っぽい雰囲気の農家風パスタ。
合わせたのは麦わらと干草のパスタと呼ばれる古典的な二色あい盛りの平打ちパスタ、ノスタルジックな響きが初夏の田園風景を思わせます。

2019年4月20日土曜日

Polpetielli Marinati 飯蛸のマリネ

小さくて愛くるしい旬のイイダコをさっと茹でてレモン果汁とトマトの酸味がきいたドレッシングで味をなじませた飯蛸のマリネ。
平成最後の春も終盤に差しかかり令和になる頃には暦の上ではもう夏、春の名残りと夏っぽさが同居した季節の変わり目らしい一皿です。

2019年4月14日日曜日

Risotto con Conchilie Uba e Cime di Rapa 菜の花と北寄貝のリゾット

北の国からの遅い春の便り北寄貝をさっと湯引きしてピンク色に染め、その煮汁と香味野菜のソフリットで米を炊きあげた春のリゾット。
貝殻に詰めた小さめのポーションはプリモというよりむしろ前菜向き、ふっくらと貝の旨みを吸ったお米に菜の花の苦みも添えた一品です。

2019年4月7日日曜日

Crema Fredda di Asparagi Verdi グリーンアスパラの冷製ポタージュ

深緑のアスパラを新じゃがや新玉ねぎとともにことこと煮崩し、ハンドブレンダーで攪拌して生クリームでのばしたアスパラのスープ仕立て。
春といっても季節がだいぶ進んだこの時期はときに汗ばむ初夏の陽気、ちょっと気が早いけどその日の気候次第で冷製が美味しい一皿です。

2019年3月31日日曜日

Linguine alle Gamberetti e Cime di Rapa 菜の花と桜海老のリングイーネ

桜の開花に合わせるように春漁の解禁を迎えたサクラエビを春の野菜とともにしっとりとオイルソースに仕立てた、春の和製イタリアンの定番菜の花と桜海老のパスタ。
記録的な不漁だった昨年からはまだ回復途上ですが、この時期はやはりこれを食べないことには春を迎えた気がしませんよね。

2019年3月23日土曜日

Pesciolini Fritti con Erbe Selvatiche 黍魚子と山菜のフリット

銀白色の帯状の模様が美しい旬のキビナゴにふっくらと衣をまとわせ、山菜とともに香ばしく揚げた黍魚子と山菜のフリット。
のどかな海辺の田舎町できらきら光る春の海をのんびり眺めていたい、そんな想いに駆られる春の海の幸と山の幸のあい盛りです。

2019年3月16日土曜日

Ventosa di Piovra Cruda 水蛸の吸盤のクルード

むっちりと太いミズダコの脚から外した大きな吸盤をさっと湯引きして身がぷりっと締まったところをいただく吸盤の湯引きのクルード。
吸盤の湯引きとくればポン酢に紅葉おろしなんですがオリーブオイルと頗る相性がいいのもタコ、こりっとした食感と微かな甘みと春の陽気で冷えたワインが止まらなくなる一皿です。

2019年3月9日土曜日

Insalata di Sedano e Arance 甘夏とセロリのサラダ仕立て

控えめな甘さとほろ苦さが郷愁を誘う懐かしい味の甘夏に生のセロリを合わせた、ちょっとシチリアの冬の定番サラダを思わせる一品。
柑橘類なので結実するのは冬ですが甘くなるまで寝かせて春から初夏にかけて出まわるから甘夏(夏みかん)、時代が流れても絶やすことなく残していきたい古き良き日本の味です。

2019年3月3日日曜日

Fasolari al Vino Bianco 蛤の白ワイン蒸し

ぷくぷくに太った旬の蛤をオリーブオイルと白ワインで蒸し煮にして、身はもちろんスープも残らずパンで拭って味わう春の一皿。
麗かな陽気とともに今年もやってきた二枚貝の季節、やっぱり貝料理はあれこれ手をかけずに素材そのものをシンプルに味わうに限ります。

2019年2月23日土曜日

Insalata di Riso alla Pescatora お米の漁師風サラダ

アルデンテに炊いたお米を甘酢とオリーブオイルでマリネし、賽の目に切った刺身と和えてセルクルで型どった漁師風お米のサラダ仕立て。
刺身水準の鮮度の魚がどこでも普通に買える日本で作るペスカトーラはもはやちらし寿司そのものといった雰囲気、きらきらと宝石箱のように輝いて春のお祝い膳に添えてもしっくりくる一品です。

2019年2月16日土曜日

Sformato del Contadino 新じゃがとほうれん草の田舎風スフォルマート

冬の名残りのほうれん草とみずみずしい新もののじゃがいもをチーズと卵とベシャメルソースで焼き固めた、素朴で田舎っぽい雰囲気の卵料理スフォルマート。
冷めても美味しいのでお弁当に詰めて花見やピクニックに出かけるのもおすすめ、アウトドアで春風に吹かれて飲むワインはまた格別です。

2019年2月9日土曜日

Pasta alla Crema di Prezzemolo con Prosciutto Crudo 生ハムとパセリの春待ちパスタ クリームソース

刻んだパセリをたっぷりとクリームソースに混ぜ込み、生ハムの塩気とともに生パスタに絡めていただく冬の終わりのスペシャリテ。
立春も過ぎ暦の上ではもう春、真っ白な冬景色にちらほら萌えはじめた新芽のような若草色の色彩が春を待つ心に寄り添ってきます。

2019年2月2日土曜日

Ostriche Gratinate Livornese リヴォルノ風 牡蠣のグラティナータ

ぷりぷりの旬の冬牡蠣の身を殻から一旦外して大蒜やオリーブオイルでマリネし、殻に戻して香草パン粉をあしらいオーブンで香ばしく焼いた牡蠣のグラティナータ。
表面にかりっと焦げ目がつきとびきりいい匂いが漂ってくれば食べ頃、ワインが止まらなくなること間違いなしの冬の幸せおつまみです。

2019年1月26日土曜日

Lasagne ai Frutti di Mare 海の幸のラザーニェ

板状のパスタに潮騒の香りの魚介のソースとベシャメルソースを重ねてオーブンで焼いた、ちょっと意外な組合せの漁師風ラザーニェ。
夏のバカンスのイメージが強い魚介のパスタですが、まったりと濃厚なソースで熱々に仕立てて趣が一変した冬仕様の一皿です。

2019年1月20日日曜日

Pasta con Baccala e Cavolfiore 塩鱈とカリフラワーのパスタ

ぷりっと弾ける白身が美味しい旬の鱈をソテーし、フライパンに残った旨みオイルでカリフラワーを煮崩してソースにした冬の南イタリア風のパスタ料理。
白い西洋野菜として一世を風靡した古くて新しい花野菜カリフラワーと白身の鱈とで冬らしく白いシックな色調に仕立てた一皿です。

2019年1月13日日曜日

Mozzarella Fritta con Prosciuto 生ハムとモッツァレッラのフリット

清楚な乳白色が印象的なモッツァレッラチーズを生ハムで巻いて高温のオイルでかりっと香ばしく揚げたモッツァレッラのフリット。
こんがりきつね色に揚がるのと油の中でチーズが破裂するタイミングは紙一重の我慢比べ、小腹がすいたときのおやつやワインのお供に嬉しい熱々とろりの一品です。

2019年1月5日土曜日

Nervetti Lesso Rifatto in Stracotto 牛すじ肉のレッソリファット

おでんやカレーでおなじみの牛すじ(アキレス腱)でブロードをとり、残ったすじ肉を香味野菜とトマトでとろとろに軟らかく煮込みなおした牛すじ肉のストラコット、というかレッソリファット。
イタリアでは軟らかく茹でたスジを冷やしてサラダにしたりしますが、ぷるぷるのコラーゲンはやはり味のしみた煮込みで美味しいですね。