2018年12月23日日曜日
Minestra Maritata Napoletana 冬の青菜と肉のスープ ミネストラマリタータ
骨付き豚肉に香味野菜に葉もの野菜数種を色も食感も変わり果てるまでひたすら煮込んだ、南イタリアの冬の風物詩ミネストラマリタータ。
華やかさはまるでないですがこう見えてれっきとしたクリスマス料理、家庭ではこの時期になると大鍋でたくさん仕込んで毎日食べます。
華やかさはまるでないですがこう見えてれっきとしたクリスマス料理、家庭ではこの時期になると大鍋でたくさん仕込んで毎日食べます。
2018年12月15日土曜日
Cannelloni alla Bolognese ボローニャ風ラグーとベシャメッラのカンネローニ
薄くのばしてラザニア状にカットした手打ちパスタ生地に肉のラグーを詰めて巻き、たっぷりのベシャメラとチーズを乗せてオーブンで焼いたボローニャ風のカンネローニ。
手間暇かけて煮込んだミートソースはそれだけで立派なご馳走ですが、それにさらにもうひと手間かけたリッチでゴージャスな一皿です。
手間暇かけて煮込んだミートソースはそれだけで立派なご馳走ですが、それにさらにもうひと手間かけたリッチでゴージャスな一皿です。
2018年12月9日日曜日
Carpaccio di Orata con Corona di Erbe e Fiori 天然真鯛のカルパッチョ 三種のハーブとともに
カレンダーも残すところあと一枚、名実ともに冬に入り味が乗ってきた白身魚を三種のハーブの香りでいただく真鯛のカルパッチョ仕立て。
クリスマスシーズンにちなんでグリーンリーフをリース風にあしらい、エディブルフラワーで華やかな色味も添えた見映えのする一皿です。
クリスマスシーズンにちなんでグリーンリーフをリース風にあしらい、エディブルフラワーで華やかな色味も添えた見映えのする一皿です。
2018年12月1日土曜日
Risotto al Parmigiano 黒胡椒とパルミジャーノのリゾット
バターでちりちり炒めたぴかぴかの新米と香味野菜を熱々の鶏スープでことこと煮て、チーズと黒胡椒で仕上げたパルミジャーノのリゾット。
鶏出汁に野菜の香味にバターとチーズの芳醇さが奏でる旨みの三重奏はこの季節ならでは、リゾットに不向きとされる国産のしかも新米ですがちょっとしたコツでちゃんと上手に炊けますよ。
鶏出汁に野菜の香味にバターとチーズの芳醇さが奏でる旨みの三重奏はこの季節ならでは、リゾットに不向きとされる国産のしかも新米ですがちょっとしたコツでちゃんと上手に炊けますよ。
2018年11月24日土曜日
Insalata di Funghi Prataioli Crudi フレッシュマッシュルームと春菊のパルミジャーノ和え
香りの強いブラウンマッシュルームをフレッシュのままスライスして、削ったパルミジャーノで和えて春菊を添えたサラダ仕立ての一皿。
主張の強い春菊のえぐみや苦味は野菜というよりも和製ハーブのよう、脂の乗った魚や肉料理のサイドディッシュにぴったりだしフレッシュのマッシュルームと春菊の相性もいいですよ。
主張の強い春菊のえぐみや苦味は野菜というよりも和製ハーブのよう、脂の乗った魚や肉料理のサイドディッシュにぴったりだしフレッシュのマッシュルームと春菊の相性もいいですよ。
2018年11月17日土曜日
Spaghetti al Ragu alla Bolognese 牛肉と赤ワインのボロネーゼ
香ばしく焼き色をつけた牛挽肉に香味野菜と西洋きのこのソフリットを赤ワインでじっくり煮込んだ、牛肉と赤ワインのボロネーゼ。
平打ちパスタもいいんですがむっちり太いスパゲッティを合わせるのが最近の好み、ひと口噛めばジューシーな肉汁と小麦の香りがほとばしる重厚でゴージャスな一皿です。
平打ちパスタもいいんですがむっちり太いスパゲッティを合わせるのが最近の好み、ひと口噛めばジューシーな肉汁と小麦の香りがほとばしる重厚でゴージャスな一皿です。
2018年11月10日土曜日
Orata Cruda con Salsa Verde 黒鯥のクルード 松皮造り サルサヴェルデ添え
半身におろしたクロムツの皮目を湯引きして氷水で締め、刺身に引いてバジリコとパセリのソースをあしらった黒鯥のクルード。
黒ムツは晩秋から冬にかけて旬を迎える高級魚、味は鯛に似ていますが淡白なのに脂が乗ってむっちりした食味は鯛をも凌ぎます。
黒ムツは晩秋から冬にかけて旬を迎える高級魚、味は鯛に似ていますが淡白なのに脂が乗ってむっちりした食味は鯛をも凌ぎます。
2018年11月3日土曜日
Pappardelle alla Crema di Funghi Prataioli e Frutta Secca 四種の木の実のパッパルデッレ
胡桃やヘーゼルナッツなどの木の実とマッシュルームを粗く粉砕して、バターと生クリームでのばしたソースを平打ちパスタに絡めていただく木の実と茸のクリームソース仕立て。
ナッツの深い香りも茸の風味もバターやチーズなど乳製品と相性抜群、深まる秋の森の恵みが器の上に詰まった晩秋の一皿です。
ナッツの深い香りも茸の風味もバターやチーズなど乳製品と相性抜群、深まる秋の森の恵みが器の上に詰まった晩秋の一皿です。
2018年10月28日日曜日
Linguine al Pesto con Prociuto Crudo ジェノベーゼソースのリングイーネ 生ハム添え
夏の終りにまとめて収穫したバジリコの自家製ペストを釜揚げパスタと絡めて、生ハムを添えていただくジェノベーゼソースのリングイーネ。
融点の低いパルマ産プロシュートの脂がいい感じにとろけてバジリコのスパイシーな香りと柔らかく融け合う秋の一皿です。
融点の低いパルマ産プロシュートの脂がいい感じにとろけてバジリコのスパイシーな香りと柔らかく融け合う秋の一皿です。
2018年10月20日土曜日
Carpaccio di Ricciola d'Autunno 北海道産秋鰤のカルパッチョ仕立て
地球規模の温暖化で近年この時期に北海道で揚がる秋の新風物詩ブリをイタリア風の刺身料理でいただく秋鰤のカルパッチョ仕立て。
白身魚だと思われがちな鰤ですが見ての通り本来は鮪や鰹と同じ赤身、カルパッチョで美味しいのも脂が乗り切っていない秋鰤ならではです。
白身魚だと思われがちな鰤ですが見ての通り本来は鮪や鰹と同じ赤身、カルパッチョで美味しいのも脂が乗り切っていない秋鰤ならではです。
2018年10月14日日曜日
Pasta ai Bianchetti con Foglie di Crisantemo 秋しらすと春菊のパスタ
秋になり二度目の旬を迎えているしらすと走りの春菊をオイルソースでしっとりとまとめた、秋しらすと春菊のいわゆるペペロンチーノ。
菊の香りを好まない西洋人が聞いたらぎょっとしそうな春菊なんですがイタリア野菜を思わせる収れん味や苦味がオリーブオイルと相性抜群、この秋もう何度も作ってるいちばん人気の一皿です。
菊の香りを好まない西洋人が聞いたらぎょっとしそうな春菊なんですがイタリア野菜を思わせる収れん味や苦味がオリーブオイルと相性抜群、この秋もう何度も作ってるいちばん人気の一皿です。
2018年10月6日土曜日
Calamaretti Impanati al Forno 小ヤリイカのインパナータ
秋の訪れとともに出回り始めた小ヤリイカにオリーブオイルとパン粉をまぶし、オーブンで香ばしく焼き上げた小ヤリイカのインパナータ。
軟らかくてぱつんと歯切れのいいところは小さくてもやはりヤリイカ、レモンを搾って冷えたワインといただくこの時期だけの一品です。
軟らかくてぱつんと歯切れのいいところは小さくてもやはりヤリイカ、レモンを搾って冷えたワインといただくこの時期だけの一品です。
2018年9月30日日曜日
Insalata di Moscato e Boccotini シャインマスカットのカプレーゼ風
艶々で透明感のある翠色が美しいシャインマスカットをモッツァレッラボッコンチーニとアイコトマトとともにバジリコのソースでまとめた、カプレーゼ風のサラダ仕立て。
きらきら輝くジュエリーが宝石箱からこぼれ落ちそうな佇まいに思わずこのまま鑑賞していたくなるイタリアントリコローレの一皿です。
きらきら輝くジュエリーが宝石箱からこぼれ落ちそうな佇まいに思わずこのまま鑑賞していたくなるイタリアントリコローレの一皿です。
2018年9月22日土曜日
Funghi e Salvia Fritti 舞茸とセージのフリット
天ぷらなど揚げて美味しいきのこの舞茸とスパイシーな香りのセージを高温の油でさくっと揚げた秋の香りのフリット盛合せ。
揚げたて熱々に岩塩と黒胡椒を挽いて削ったパルミジャーノでふんわり香りづけした、シンプルだけど舞茸の旨みが引き立つ一皿です。
揚げたて熱々に岩塩と黒胡椒を挽いて削ったパルミジャーノでふんわり香りづけした、シンプルだけど舞茸の旨みが引き立つ一皿です。
2018年9月15日土曜日
Spaghetti alla Boscaiola con Funghi Porcini ツナと茸のスパゲッティ ボスカイオーラ
歯応えのある北海道産たもぎ茸と戻した乾燥ポルチーニをツナとともにトマトソースに仕立てた、ツナときのこのボスカイオーラ。
ツナはフレークではなく木の切り株のように見えるソリッドを使うのが木こり風と呼ばれる所以、芳醇な茸の香りに秋の訪れを想う一皿です。
ツナはフレークではなく木の切り株のように見えるソリッドを使うのが木こり風と呼ばれる所以、芳醇な茸の香りに秋の訪れを想う一皿です。
2018年9月9日日曜日
Bucatini con Sugo di Pesce Spada alla Messinese メカジキとバジリコのブカティーニ メッシーナ風
さっぱりした味わいの夏カジキをバジリコとケイパーでオイルソースに仕立てて、歯ごたえのあるブカティーニと合わせた漁師風のパスタ。
見た目はちょっと野暮ったいけどそこがまた南イタリアの港町あたりの食堂のような雰囲気、がつんとカジキの旨みがくる男前な一皿です。
見た目はちょっと野暮ったいけどそこがまた南イタリアの港町あたりの食堂のような雰囲気、がつんとカジキの旨みがくる男前な一皿です。
2018年9月1日土曜日
Linguine al Pesto di Salvia e Noce セージと胡桃のペストのリングイーネ
バジリコと同じシソ科のセージで作った香り高いペーストをもちもちの釜揚げパスタに絡めた、セージのペストのリングイーネ。
肉料理やバターと相性のいいセージは夏場は出番が少なく蔓延る一方、たっぷり収穫して胡桃と合わせた初秋の香り漂う一皿です。
肉料理やバターと相性のいいセージは夏場は出番が少なく蔓延る一方、たっぷり収穫して胡桃と合わせた初秋の香り漂う一皿です。
2018年8月26日日曜日
Filetto di Maiale Tonnato 豚フィレ肉の冷製トンナート
淡白なヴィテッロ(仔牛)に風味が近い豚フィレ肉を香味野菜とともにしっとりと茹でて、いわゆるツナマヨソースをたっぷり添えていただく北イタリア伝統のトンナート。
こってりしてそうな見た目と違い酸味や苦みがあって意外とさっぱり、冷たくしていただく夏のおもてなしにぴったりな冷菜です。
こってりしてそうな見た目と違い酸味や苦みがあって意外とさっぱり、冷たくしていただく夏のおもてなしにぴったりな冷菜です。
2018年8月18日土曜日
Fedelini Freddi con Pesche e Basilico 桃とバジリコの冷製フェデリーニ
甘く追熟させた白桃をレモン果汁とオリーブオイルで冷たくマリネし、やや細めで喉ごし涼しいフェデリーニと合わせた桃の冷製パスタ。
きんきんに冷たくしていただく冷製パスタはおもてなしの国ならではの和製イタリアン、料理としての完成度も年々高まり今ではれっきとした夏の風物詩ですね。
きんきんに冷たくしていただく冷製パスタはおもてなしの国ならではの和製イタリアン、料理としての完成度も年々高まり今ではれっきとした夏の風物詩ですね。
2018年8月12日日曜日
Frittata Estate 夏のフリッタータ
チーズをたっぷり混ぜた溶き卵に素揚げした茄子とズッキーニを加え、スキレットで焼いてレモンを搾っていただく夏のフリッタータ。
厚焼き卵のようにずっしり大きく焼くのと違い、小さいポーションではたっぷりのオイルで揚げ焼きのようにちりちりに焼き上げます。
厚焼き卵のようにずっしり大きく焼くのと違い、小さいポーションではたっぷりのオイルで揚げ焼きのようにちりちりに焼き上げます。
2018年8月4日土曜日
Gnocchetti Sardi al Profumo delle Isole 夏鮪と唐墨のニョッケッティサルディ
さっぱりした味の夏の近海鮪のラグーをニョッケッティサルディというご当地パスタに絡め、たっぷりのカラスミをあしらった島風の一皿。
クミンのエキゾチックな香りがアクセント、エメラルド色のリゾートで冷えたヴェルメンティーノといただきたい夏のパスタです。
クミンのエキゾチックな香りがアクセント、エメラルド色のリゾートで冷えたヴェルメンティーノといただきたい夏のパスタです。
2018年7月28日土曜日
Tagliata alla Brace 南イタリア風グラスフェッドビーフの炭火焼き ブラーチェ
ストレスフリーでのびのび育ったグラスフェッドビーフの赤身の部位を香味野菜とオリーブオイルでしっとりマリネし、七輪の炭火で香ばしく焼き上げた南イタリア風のバーベキュー料理ブラーチェ。
ごろんと噛みごたえのある厚さにカットして岩塩と黒胡椒を挽きかけ、かりっと香ばしい焼き目の食感とジューシーな肉の旨みを味わいます。
ごろんと噛みごたえのある厚さにカットして岩塩と黒胡椒を挽きかけ、かりっと香ばしい焼き目の食感とジューシーな肉の旨みを味わいます。
2018年7月21日土曜日
Melanzane Marinate 夏茄子のマリネ
ぴかぴかに輝く旬の茄子をからっと素揚げにして甘酢風ドレッシングをまわしかけ、冷蔵庫でしっとり味を馴染ませた夏茄子のマリネ。
イタリア料理ではめずらしく砂糖を使うところがシチリア風、暑くてもさっぱりいけるよう甘酸っぱいアグロドルチェに仕上げた前菜です。
イタリア料理ではめずらしく砂糖を使うところがシチリア風、暑くてもさっぱりいけるよう甘酸っぱいアグロドルチェに仕上げた前菜です。
2018年7月15日日曜日
Pasta alla Pantesca 完熟トマトとケイパーの冷製スパゲッティ パンテッレリア風
真赤に熟したトマトを塩とレモン果汁とオリーブオイルでマリネして、漬け汁ごときんきんに冷やしてから茹でたて熱々パスタを手早く絡めたちょっぴり冷製のパスタ料理。
塩漬けのケイパーがたっぷり入るところがパンテッレリア風、パスタはカペッリーニではなくむしろむっちり太めという男前な一皿です。
塩漬けのケイパーがたっぷり入るところがパンテッレリア風、パスタはカペッリーニではなくむしろむっちり太めという男前な一皿です。
2018年7月7日土曜日
Pasta alla Crema con Mais e Prociuto ハムと焼きとうもろこしのパスタ 夏のクリームソース
グリルで香ばしく焼いたとうもろこしの実を外して刻んだハムとともにクリームソースにし、平打ちパスタに絡めてグラナパダーノで仕上げたハムと焼きとうもろこしのクリームパスタ。
夏なのにクリームパスタはちょっと、なんですが焼いたとうもろこしとバターやクリームの相性が良すぎて暑くても食べたくなる一皿です。
夏なのにクリームパスタはちょっと、なんですが焼いたとうもろこしとバターやクリームの相性が良すぎて暑くても食べたくなる一皿です。
2018年7月1日日曜日
Linguine con le Vongole Grandi e Basilico 夏浅蜊とバジリコのリングイネ
本土ではあまりお目にかかれない大粒で希少な北海浅蜊を贅沢に使い、とろりと乳化させた貝のスープをリングイネに絡めた至福の一皿。
春はとうに過ぎたのに今頃まだアサリですかって話ですが、北海浅蜊は短い夏の産卵を控え今が旬にして禁漁前の季節限定の味、春の浅蜊には合わせることのなかったバジリコが香る夏仕様のヴォンゴレです。
春はとうに過ぎたのに今頃まだアサリですかって話ですが、北海浅蜊は短い夏の産卵を控え今が旬にして禁漁前の季節限定の味、春の浅蜊には合わせることのなかったバジリコが香る夏仕様のヴォンゴレです。
2018年6月24日日曜日
Carpaccio di Pesce Spada alla Messinese メカジキのカルパッチョ メッシーナ風
初夏の近海ものの生メカジキを薄く削ぎ切りにして、刻んだバジリコとケイパーのソースでいただくシチリア風メカジキのカルパッチョ。
脂が乗った冬のメカジキも美味ですが、オリーブオイルでいただくならさっぱりしたこの時期のものに限ります。
脂が乗った冬のメカジキも美味ですが、オリーブオイルでいただくならさっぱりしたこの時期のものに限ります。
2018年6月16日土曜日
Caserecce al Pesto di Melanzane 焼き茄子のペーストとバジリコのカサレッチェ
みずみずしい旬の夏茄子をグリルで黒焦げになるまで焼いて皮を剥き、とろとろになった果肉がソースになる茄子のペーストのパスタ。
ちょっとアラブの雰囲気漂う茄子のペーストですが、焦げた皮もあえてところどころ残すようにすると和食の焼き茄子のような香ばしさが移り日本人好みの味に仕上がります。
ちょっとアラブの雰囲気漂う茄子のペーストですが、焦げた皮もあえてところどころ残すようにすると和食の焼き茄子のような香ばしさが移り日本人好みの味に仕上がります。
2018年6月10日日曜日
Sarde Marinate agli Agrumi 入梅鰯のマリネ 柑橘ソース
しっとりと脂が乗り銀皮がきらきら輝いて見た目も美しい旬の入梅鰯をレモンとオレンジの果汁でマリネし、今の季節に相応しくフルーティですっきりした味わいに仕立てた夏鰯のマリネ。
大きくて肉厚な身は削ぎ切りにして銀杏に切った柑橘類とともに並べ、蒸し暑い昼下がりに冷えた白ワインといただくとびきりの一皿です。
大きくて肉厚な身は削ぎ切りにして銀杏に切った柑橘類とともに並べ、蒸し暑い昼下がりに冷えた白ワインといただくとびきりの一皿です。
2018年6月2日土曜日
Panzerotti con Pomodoro e Mozzarella トマトとチーズとバジリコのパンツェロッティ
もちもちのピッツァ生地を丸くのばしてトマトソースとモッツァレッラとバジリコを乗せ、半分に折り畳んで香ばしくフリットしたプーリア風揚げピッツァ=パンツェロッティ。
熱々にナイフを入れると蒸気とともにトマトとバジリコの芳香が噴出、チーズもとろり流れ出てきてわくわく感が止まらない一品です。
熱々にナイフを入れると蒸気とともにトマトとバジリコの芳香が噴出、チーズもとろり流れ出てきてわくわく感が止まらない一品です。
2018年5月27日日曜日
Pasta con Ricotta e Zucchine ズッキーニとリコッタのパスタ
みずみずしい旬のズッキーニと香味野菜のソフリットに茹で汁を足してとろりと煮含め、野菜の旨みがしみ出たスープをパスタに吸わせて作るいつもの南イタリア風パスタ。
これだけでも十分美味しいんですが火を止めてリコッタチーズを手早く絡めれば趣きが一変、初夏らしいさっぱりした仕上がりになります。
これだけでも十分美味しいんですが火を止めてリコッタチーズを手早く絡めれば趣きが一変、初夏らしいさっぱりした仕上がりになります。
2018年5月20日日曜日
Crema Fredda di Patate Novelle 新じゃがいもの冷製ポタージュ
みずみずしい新じゃが芋とソフリットした新玉ねぎをことこと煮崩してハンドブレンダーで撹拌し、牛乳でさらりとのばし冷たくしていただく初夏の冷製ポタージュ。
野菜の粒子がざらざらと舌に心地いいしクロスティーニ(クルトン)の代わりに浮かべた香ばしいポテトチップスも食感に変化を添えてくれる清々しい一皿です。
野菜の粒子がざらざらと舌に心地いいしクロスティーニ(クルトン)の代わりに浮かべた香ばしいポテトチップスも食感に変化を添えてくれる清々しい一皿です。
2018年5月12日土曜日
Lingua Bollita con Salsa Verde 茹でたん
青葉の季節が似合う牛たんを香味野菜と一緒に弱火でじっくり茹でて、箸で切れるほど軟らかく仕上げたイタリア風茹でたん=ボッリート。
火を止めたら鍋ごと一晩置いてブロードの旨みを肉に戻し、温め直して分厚く切り出し山葵ではなくサルサヴェルデを添えていただきます。
火を止めたら鍋ごと一晩置いてブロードの旨みを肉に戻し、温め直して分厚く切り出し山葵ではなくサルサヴェルデを添えていただきます。
2018年5月5日土曜日
Fettucine con Crema di Fave e Gamberi 海老と空豆のフェットゥチーネ
新にんにくとオリーブオイルが香り立つフライパンでぷりぷりの海老と塩茹でにした空豆をソテーして、煮崩れた空豆がそのままソースになる初夏の南イタリアの香りのパスタ。
ひらひらとした硬質小麦のフェットゥチーネは喉ごしが良くこれからの季節にお勧め、ぱつんとした海老の食感との対比も際立ちます。
ひらひらとした硬質小麦のフェットゥチーネは喉ごしが良くこれからの季節にお勧め、ぱつんとした海老の食感との対比も際立ちます。
2018年4月28日土曜日
Insalata Caprese con la Burrata 匠トマトとブッラータのカプレーゼ
鮮やかなイタリアントリコローレが目に眩しい初夏の定番カプレーゼを搾りたての牛乳のように甘くとろり濃厚なブッラータチーズでいただく至福の一皿。
昔ながらの懐かしいトマトの味がする匠トマトの酸味や青臭さも季節がようやく巡ってきたバジリコのスパイシーな香りも、ブッラータが全部まとめて包み込んでくれます。
昔ながらの懐かしいトマトの味がする匠トマトの酸味や青臭さも季節がようやく巡ってきたバジリコのスパイシーな香りも、ブッラータが全部まとめて包み込んでくれます。
2018年4月22日日曜日
Pasta e Patate alla Napoletana ナポリ風 新じゃがいものパスタエパターテ
香味野菜をソフリットして水を足しじゃがいもを煮崩しながらパスタも一緒に茹でてしまうという、フライパンひとつで作るナポリの家庭料理パスタエパターテ。
使うパスタはちょっとづつ余ったいろんな形のパスタを寄せ集めてきたパスタミスタ、家庭的で地味だけど滋味深い味わいの一皿です。
使うパスタはちょっとづつ余ったいろんな形のパスタを寄せ集めてきたパスタミスタ、家庭的で地味だけど滋味深い味わいの一皿です。
2018年4月14日土曜日
Carpaccio di Tonnetto alla Senape 春鰹のカルパッチョ 新玉ねぎと粒マスタードのソース
さっぱりとした赤身が美味しい春鰹を、すりおろした新玉葱のピュレと粒マスタードのソースでいただく春鰹のカルパッチョ仕立て。
藁焼きにして薬味たっぷりの土佐造りで食べる春の鰹はクセのない鮪や白身魚と違って外国人にはやや血生臭く感じる素材、舌にピリッとくる辛味と酸味でより食べやすい味に仕立てます。
藁焼きにして薬味たっぷりの土佐造りで食べる春の鰹はクセのない鮪や白身魚と違って外国人にはやや血生臭く感じる素材、舌にピリッとくる辛味と酸味でより食べやすい味に仕立てます。
2018年4月7日土曜日
Asparagi Bianchi Gratinati ホワイトアスパラガスのグラティナーティ
清楚な乳白色が印象的なホワイトアスパラガスをアルデンテに茹でて、溶かしバターと削ったパルミジャーノを纏わせて天火で香ばしく焼いたホワイトアスパラガスのグラティナーティ。
定番は茹でて卵のソースを添えたバッサーノ風ですが、焦げたバターやチーズが食欲をそそるこちらも相当にイタリアっぽい一皿です。
定番は茹でて卵のソースを添えたバッサーノ風ですが、焦げたバターやチーズが食欲をそそるこちらも相当にイタリアっぽい一皿です。
2018年4月1日日曜日
Frittata Primaverile con Erbe Selvatiche 山独活のフリッタータ
春の味覚を代表する山菜のひとつ山独活をスキレットでさっと炒めて、チーズをたっぷり混ぜた溶き卵を流し込んで両面をしっかり焼き上げた山うどのフリッタータ。
イタリア野菜は総じて苦味のあるものが多く山うどのような春の山菜はイタリア料理との相性も抜群です。
イタリア野菜は総じて苦味のあるものが多く山うどのような春の山菜はイタリア料理との相性も抜群です。
2018年3月24日土曜日
Linguine alle Vongole e Bottarga di Muggine 春浅蜊とカラスミのリングイーネ
春の食材がどんどん出てくるこの時期の楽しみのひとつ、アサリで作るイタリア料理の定番といえばヴォンゴレですよねぇ。
もっちりしたリングイーネがぷくぷくの春浅蜊の出汁をしっとり吸って貝好きにはたまらない逸品、仕上げに削ったカラスミの黄色がより一層春らしさを添えてくれます。
もっちりしたリングイーネがぷくぷくの春浅蜊の出汁をしっとり吸って貝好きにはたまらない逸品、仕上げに削ったカラスミの黄色がより一層春らしさを添えてくれます。
2018年3月17日土曜日
Tartare di Gamberi Rosa e Fragole 甘海老と苺のタルタル仕立て
シーズン終盤の北陸に代わって旬を迎えた北海道産の甘海老を叩いて、春らしく苺と合わせた甘海老と苺のタルタル仕立て。
苺はここでは甘みよりもむしろ酸味がアクセント、ねっとりした中にも叩いてぷりぷり感が増した甘海老の食感と甘さを味わう逸品です。
苺はここでは甘みよりもむしろ酸味がアクセント、ねっとりした中にも叩いてぷりぷり感が増した甘海老の食感と甘さを味わう逸品です。
2018年3月10日土曜日
Calamaretti in Zimino 蛍烏賊のインツィミーノ
トスカーナ州の郷土料理でインツィミーノというイカと青菜の炒め煮をこの時期らしくホタルイカと寒締めほうれん草で仕立てた一皿。
彩りは地味だけどイカの旨みを青菜が吸ってほっこり滋味深い味わい、ブルスケッタに乗っけてカラスミを散らしパンにソースが少ししみたら食べ頃です。
彩りは地味だけどイカの旨みを青菜が吸ってほっこり滋味深い味わい、ブルスケッタに乗っけてカラスミを散らしパンにソースが少ししみたら食べ頃です。
2018年3月3日土曜日
Pasta alla Mimosa 菜の花と釜揚げしらすのリングイーネ ミモザ風
とろりと乳化させた菜の花としらすのオイルソースを小麦の香り豊かなリングイーネに絡めて、春風にふわふわとそよぐミモザの花に見立てて卵黄を散らしたミモザ風パスタ。
華やかな見た目の春らしさだけでなく、季節の素材を香り高いオイルでふっくらと煮含めた紛うことなき春のパスタです。
華やかな見た目の春らしさだけでなく、季節の素材を香り高いオイルでふっくらと煮含めた紛うことなき春のパスタです。
2018年2月24日土曜日
Linguine con Calamari Primaverili 春ヤリイカのリングイーネ セピア色のソース
新鮮なヤリイカをオリーブオイルでさっとソテーして、自身の持つ墨とトマトでセピア色に仕上げた漁師町風ヤリイカのリングイーネ。
本来いか墨ソースはスミをたっぷり持っている甲イカで作るもの、でも高嶺の花だったヤリイカがぐっと値を下げてくるこの時期にヤリイカを堪能しない理由なんてありませんよね。
本来いか墨ソースはスミをたっぷり持っている甲イカで作るもの、でも高嶺の花だったヤリイカがぐっと値を下げてくるこの時期にヤリイカを堪能しない理由なんてありませんよね。
2018年2月18日日曜日
Polpette di Carne in Fricassea 白いミートボールのフリカッセーア
いわゆる火が通ると白くなる鶏や豚が主体の挽肉をミートボールにしてバターで香ばしく焼きつけ、ゆるくのばしたベシャメラでことこと煮た白い煮込み料理フリカッセーア。
いつもはトマトで煮込むイタリアのミートボールですが春が待ち遠しい季節に嬉しいのがこんなクリームシチューみたいな一皿です。
いつもはトマトで煮込むイタリアのミートボールですが春が待ち遠しい季節に嬉しいのがこんなクリームシチューみたいな一皿です。
2018年2月10日土曜日
Ziti alla Spuntature al Ragu Napoletano スペアリブのナポリ風ラグー ズィーティ
スペアリブを白ワインとトマトでほろほろに軟らかくなるまで煮込み、肉をあらかた食べて鍋に残ったソースでもう一品作ってしまうところが一石二鳥のナポリ風ラグー。
長いマカロニといった感じのズィーティはこの料理のためにあるようなナポリのパスタ、そのまま茹でても食べにくいのでぽきぽき折ってから茹でてソースを絡めモッツァレッラを乗せてオーブンで焼きます。
長いマカロニといった感じのズィーティはこの料理のためにあるようなナポリのパスタ、そのまま茹でても食べにくいのでぽきぽき折ってから茹でてソースを絡めモッツァレッラを乗せてオーブンで焼きます。
2018年2月3日土曜日
Latte di Pesce in Padella al Burro 白子のソテー アルブッロ
新鮮な真鱈の白子に小麦粉をまぶし、オリーブやケイパーのほろ苦さをアクセントにバターでかりっと焼き付けた白子のソテー。
白子が本当に美味しいのは厳冬期のごく短い間だけ、口の中でまったりとろけてバターとの相性も抜群の季節限定の一皿です。
白子が本当に美味しいのは厳冬期のごく短い間だけ、口の中でまったりとろけてバターとの相性も抜群の季節限定の一皿です。
2018年1月27日土曜日
Carpaccio di Pesce Balestra ウマズラハギのカルパッチョ 肝のソース添え
寒の季節に肝が肥えて旬を迎えたウマズラハギを薄く削ぎ切りにして、肝のソースを添えていただくウマズラハギのカルパッチョ仕立て。
フグにも例えられるその食味は歯ごたえがありどこまでも上品で淡白、まったりと濃厚な海のフォアグラ=肝のソースがさっぱりした身の味をぐっと引き立てます。
フグにも例えられるその食味は歯ごたえがありどこまでも上品で淡白、まったりと濃厚な海のフォアグラ=肝のソースがさっぱりした身の味をぐっと引き立てます。
2018年1月20日土曜日
Spaghetti con le Ostriche al Gorgonzola 牡蠣のソテーとゴルゴンゾーラソースのスパゲッティ
ぷりぷりの冬牡蠣をバターでアロゼしながらソテーして、旨みの残ったフライパンでチーズを溶かしてソースにして太いスパゲッティに絡めた牡蠣のソテーとゴルゴンゾーラソースのパスタ。
大粒の牡蠣をごろごろ後乗せすればピアットウニコ風、かりっと焼けた焦げ目の香ばしさとたっぷり挽いた黒胡椒が男っぽい印象の一皿です。
大粒の牡蠣をごろごろ後乗せすればピアットウニコ風、かりっと焼けた焦げ目の香ばしさとたっぷり挽いた黒胡椒が男っぽい印象の一皿です。
2018年1月14日日曜日
Spaghetti alla Carrettiera Toscana フィレンツェ風 スパゲッティカレッティエッラ
にんにくと唐辛子をきかせたトマトソースに細めのスパゲッティーニを合わせて、ざく切りのパセリをどさっと乗せた感じがファストフードのようでもあるフィレンツェの名物パスタカレッティエッラ。
名前の由来どおり冬の冷えた身体をぽかぽか温めてくれるし、パスタが細いので素早く提供できる立食いそば風の一品です。
名前の由来どおり冬の冷えた身体をぽかぽか温めてくれるし、パスタが細いので素早く提供できる立食いそば風の一品です。